マディソン街の千一夜 (オー・ヘンリーショートストーリーセレクション 6)
洒落たショート・ストーリーを数多く残し世界中の人々から永遠に愛され続けるアメリカ文学界の巨匠オー・ヘンリーの名作セレクション第6巻です。本書収録の全8編を読むと、主人公達が幸せな結末を迎える場合は当然ですが、或いは運悪くその裏返しだった場合でも悲しみは感じられずに不思議と心が晴れやかになる読み心地である事に気づきます。著者の作品には本当の意味で悲しい物語はなく、いつも明るい気持ちで生きる楽天的な人々の姿を通して勇気を与えてくれる所が人気の秘密なのだと思います。
『マディソン街の千一夜』愛する女性の真実の姿が知りたいと悩む富裕な青年がある夜偶然ホームレスの絵描きの男を夕食に招いた事で救われる不思議でロマンチックなお話です。『都会の敗北』田舎から出て来て6年すっかり都会人に変身した男がエレガントな妻を連れて久々に故郷へ帰ります。やがて懐かしい家族に再会し元の田舎者に戻ってしまった男は失態を悔やみますが・・・・意外なラストが感動的です。『いそがしい株式仲買人のロマンス』若くて美人の有能な速記者がどうして解雇されるのか?という謎が最後に解ける良く出来た落語の様なお話です。『愛の女神と摩天楼』平凡な労働者と全能の哲学者のどちらに愛の女神は微笑むのか?温かなラストにもらい泣きしてしまいます。『パレードのしくじり』裕福に見える男と貧しそうな女の実態は?不運な男女のすれ違いが気の毒です。『あやつり人形』医者で泥棒の男が人でなしの夫に苦しむ妻に乱暴な善行を施して助ける必殺仕事人的な物語です。『それぞれの流儀』社会の底辺に落ちた二人の男が己の信念を曲げずに誇り高く生きて来た人生模様を時にユーモラスに哀感を込めて描きます。『ジャングルの青二才』ニューヨークでカモを引っ掛け金儲けを企む二人が意外にも・・・・上には上がという愉快なお話です。時の流れに朽ちない巨匠の名人芸をたっぷりとお楽しみ下さい。
ヘンリー八世の六人の妻(紙ジャケット仕様)
キーボードヒーローであるリックウエイクマンのコンセプトアルバム。
他のレビューで、私より詳しい人が詳しい説明をしているので、ここでは違う観点で書きます。
まず、キーボードをする人、イエスファン、プログレファン以外は敬遠するかもしれませんが、ほかの楽器を弾いている人、楽器を弾かない人にも聞かせたいというのが第一印象です。
スリリング、美しさ、何をとっても超一級。
値段もそんなにしないし、ためしに買ってみるかで実は超お得な買い物が出来る作品。
是非、トライしてみてください。
ヘンリー八世の六人の妻(紙ジャケット仕様)
キーボードヒーローであるリックウエイクマンのコンセプトアルバム。
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まず、キーボードをする人、イエスファン、プログレファン以外は敬遠するかもしれませんが、ほかの楽器を弾いている人、楽器を弾かない人にも聞かせたいというのが第一印象です。
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