弁護士イーライのふしぎな日常 コレクターズ BOX Part1 [DVD]
いつ見ても、何回見ても、毎回、涙が滲みます。TVCDは、ほとんど買ったこと無いですが、これだけは、手元に置きたくなりました。突拍子も無いこの話、神がどうのとか、ワムがこうのとかは、気に入りませんが、どうすんだー?、とか思っているうちに、正義とか、公正とか、愛とかを足場にして、ベトベト感無し締め括るとところは、流石、ディズニー絡みだなあと感じてます。主人公は、恐ろしく、はまり役です。途方に暮れたとき、信念に満ちたとき、双方が、これだけ、しっくり来る役者も滅多に無いと思います。ジムキャリー位でしょうか?
このBOXは、4話からで、1〜3話は、別売でした。ただし、空のケースは、付いてます。1点減点したくなりますが、ま、いいか・・・
Nijinsky [VHS] [Import]
その昔、ロンドンのレンタルビデオ屋から借りて観ました。ニジンスキー伝記映画というとルキノ・ヴィスコンティが作りかけたとかケン・ラッセルの企画が途中挫折したとか聞いた覚えがあります。そういう鬼才系の方々が手掛けたらばヒットはせずともカルト映画としてDVD化されていた可能性があります。しかし本作の監督は『愛と喝采の日々』のハーバード・ロス監督なので感覚がまともでして、「単なるコケ作品」として葬り去られたのはそのせいかな。でも普通の感覚の監督がしっかり作ったエキセントリックな部分のない作品にもそれなりの良さはあるのですよ。そして、アメリカの一般大衆に絶対に受けなさそうな題材をわざわざ扱ったハーバード・ロス監督と出資者の皆さんに私は敬意を表したい。
『ニジンスキー』というタイトルの割にディアギレフの方が印象に残る映画だったりします。ディアギレフ役のアラン・ベイツがカッコイイ。ちなみにミカエル・フォーキン役は若きジェレミー・アイアンズ…おお、こちらもとってもステキ。
踊らない役はプロの俳優が演じてイギリス英語を喋り、踊る役の皆さんはプロのダンサーでなんちゃってロシア語訛りを披露しているというフシギな世界。毎度のことですが、バレエが題材でもやはり映画となるとダンサーの皆さんはプロの俳優相手になかなか辛いものがあります。しかしニジンスキー役の青年はそれなりに頑張ってますし、タマラ・カルサーヴィナ役のカルラ・フラッチもお美しい。バレエ・リュス時代の演目が垣間見れるのも楽しい。ヴァスラフ・ニジンスキー伝記というよりバレエ・リュスという「世界を変えたバレエ団」に捧げたオマージュ映画として価値のある作品だと思います。