新潮 2012年 07月号 [雑誌]
・松家仁之「火山のふもとで」
北青山にある村井設計事務所は、夏の間だけ北浅間の別荘地に仕事場を移動する。折しも国立現代図書館の設計コンペ参加で仕事は佳境に入っている。入社したばかりの坂西徹は、ここで貴重な体験をすることとなる。―
・650枚の長編は読みでがある。読書慣れしてない自分は3日かけてやっと読みました。物語によくある大きな起伏があるわけでもなく、ちょっと敷居が高い感じ。建築の専門的な知識と、自然(鳥・花・風景)の描写は、退屈なほど淡々としているが、一方でそれは知的かつ叙情的とも言える。読書好きや活字好きの方には、たまらないのだろうと思う。読み終えてみると自然が主役のようなスケールの大きさを感じました。★★★★★
・絲山秋子「強震モニタ走馬燈」「葬式とオーロラ」の短篇2作。
「・・・勝ち負けを放棄して内向きになったとき、自分の努力は実るんじゃないか」(部分引用)というところにちょっと感動。
・橋本治「枝豆」
よく言われる草食系男子って何?って所から始まって、枝豆とどう結びつくのかと思っていたら、最後はちょっと微笑ましくなりました。
国産かばん屋さんの手作りブックカバー新書版 (光沢ブラック)
カバー付きノート(B6)のカバーが古くなったので購入しました。商品説明にもあるように使い込んで味が出る革製品ですので、購入直後レビューとしては参考にならないかもれません。革は説明にあるように張りのある革で、ひと月使用していますが四隅もピンとしています。写真では分かりづらかったかもしれませんが、革を縫っている糸は水色の糸です。この点は好みが分かれるかもしれません。あとは想像の範囲でした。
異人たちとの夏 [DVD]
両親を事故で亡くした主人公が、大人になってその両親に逢い楽しいひと時を過ごすってお話ですけど、これは泣ける映画だった。
江戸弁全開の親父役、片岡鶴太郎が(意外に?)良い!
ラストは「なんじゃこりゃ〜?!」って展開でガッカリしちゃったけど、それを差し引いても☆5つ!
ハリウッドを意識してる日本の監督さん達!こういう映画もいいと思わない?