ゴルゴ13 162 (SPコミックス)
最近また刊行スピードを上げてゴルゴ13も162巻まで到達。
「ノモンハンの隠蔽」・・・歴史の闇を掘り起こす系譜の作品。ゴルゴ13の中に登場する
昭和の日本史はとても重く、読み応えがあります。2005年10月の作品ということは
「永遠の0 (ゼロ)」より前かな?
「海の鉱山」・・・ここ最近のゴルゴシリーズの中でもかなり好きな作品。謎解き要素も
あり、バスクとフィンランドの女性がものすごく印象的です。
最近のゴルゴシリーズはこのジャンルを扱っているものが多いような気がします。
「鶏は血を流す」・・・リコはご愛嬌。ゴルゴが語る哲学に触れることが出来ます。
ゴルゴ13 (64)海難審判・10月革命の子・2万5千年の荒野 (SPコミックス)
「海難審判」:船舶遭難ものの一つで、そこに武器詐欺証人とイラン・イラク戦争がからむ。犠牲になる女性エージェントがかわいそう。しかし、デッキ掃除をするゴルゴはやっぱりミスマッチ(笑)。
「10月革命の子」:ソ連の権力闘争を舞台にした短編。アルツハイマーの話、アフガンの話等、世相を反映した作りになっているが、話自体はやや平板。
「2万5千年の荒野」:なぜベスト13入りしなかったのか不思議なくらいの、歴代作品の中でも屈指の傑作。技師バリーの人物造型は実に素晴らしく、現場の技術者とトップとの認識の差もよく描けている。ラストの記者会見も秀逸。そしてなによりもゴルゴに依頼し、スナイプが実現するまでのドラマの美しさは他に類を見ない。だからこそ、スナイプ後のゴルゴとバリーの男の友情がいっそう感動的なのだろう。
STAY~夜明けのSoul~(初回限定盤A)(DVD付)
前作「LOCKS」はファンの評価が分かれた作品だったため、
今作にも非常に不安が少なからずありました。
それでもシングル曲「百年の孤独」「花は咲いて、ただ揺れて」や
カップリングだった「Nora」「Clockwork」「愛に似てる」などの出来の良さもあり、
期待も持っていたと言えますが…
不安を掻き消す大傑作!とまではいかずとも、前作以上の良作に仕上がったと思います。
まず、今作で特徴的なのは"ダークさの復活"でしょう。
アルバムのはじめを飾るM1「Hello Sadness」は本当に秀逸ですね。
「Only Stay」を彷彿とさせる、次々と力強い展開が繰り出されながらも
しんみりとした悲しさ・切なさもある見事な一曲です。
深遠な暗さを持ったシングル曲M2「百年の孤独」
(ラストのドラムのリズムが変わるところがツボだったりする。)
美しさ・それ故の儚さを訴えかけるM3「花は咲いて、ただ揺れて」
孤高性を感じるこれまたガネらしいロックバラードM4「Elysium」と、ここまでの流れがとても良い!
M7「STAY」は洋楽風のメロディーに、かなり熟されたゆりっぺのヴォーカルが冴え渡る
ソウルフルな一曲になっていて、なかなか新鮮でした。
アコーディオンが面白いまったりとしたM8「日々のほとり」、
ガーネットらしいミドルチューンのM9「夢のひとつ」もよし。
ラストは再びダークなM11「Rainy Soul」としんみりとした優しい余韻を残すM12「恋のあいまに」で締める。
アルバム序盤と終盤はいいのですが、中盤がほかと比べると弱いか…(M5・M10など)といったところ。
それから3タイプの発売も本当にどうにかしてほしいですね。
(今回は通常版のみデジパックなのも疑問…)