DREAM PRICE 1000 久保田早紀 異邦人
1000円という値段に騙されてうっかり買って何気なく聴いておもむろに腰を抜かして下さい。その声は半端でなく美しいです。ジャケットの長辺が12cmしかない昨今の便利さえ恨めしく思えるほどの容貌です。そしてこれほどもてはやされておきながら流行を追うことなく自分の音楽のルーツを探し続け、最近は神の賛美に至っています。求道者と呼ぶにはあまりに華麗な、彼女は誠に希有な存在です。
異邦人たち [DVD]
ぱっと見おいしい形。
でも大切にしていたであろう、彼らの台詞の一つ一つが
耽美的過ぎてイマイチ理解しがたいし、聞いていて恥ずかしい。
隔離される島の雰囲気は個人的に好きなのだが、
60年代、70年代の廃退的な気分がよくわからないし、
もっと言えば不気味。
ある人はやたらと怒りすぎているし、
ある人はやたらラリっているし、
ある人はやたらと許しすぎているし、
ある人はやたらとあきらめすぎている。
キャラクター設定を複雑化しようしているのはわかるが、
結局は単純な印象しか残らない。
なんか思考するのを止めた長期旅行者に
あんな人たちいるような気がする。
バトラーズ~鈴蘭屋敷の異邦人~Vol.2 クリス編
個人的には文句なしの作品です。
このCDシリーズでは、ゲームのクリスルート後半でしか見られなかった情熱的なクリスの姿が垣間見えます。
メインドラマでは、庶民出・大隈家のお荷物と『お嬢様』を評価する本家のアンダーバトラー・朝倉に、クリスが怒りを顕わにしたり…。
ドラマでは誰とも恋人というわけではないようですが、それでもゲーム序盤とは違い、クリスの中でお嬢様の位置づけが決定的に変化したのだということがよく分かり、ファンには嬉しい限りではないでしょうか。
『モノローグ』や『Bed Time Talking』では、恋人としてのクリスの言葉が聞けて此方も満足。キャラが違うなどと嘆くこともなく、クールなクリスの一面として描かれているので安心して聴けました。
お嬢様も声なしの出演なので、自分の中のイメージを壊しません。
『キャラソン』や『執事ボイス集』なども収録されていますので、ファンは買って損はないと思います。
ちなみに、右京編よりもずっと甘く仕上がっている気がするのは、やはりキャラクターの違いからなのでしょうか。
色々、楽しいCDなので、クリスに大事にされてみたい方は、ぜひ聞いてほしいと思います。
夢がたり
久保田早紀の1stアルバムである。
久保田早紀というと「異邦人」のイメージがどうしても強いが、
それ以外の曲もすばらしい出来である。
これほど丁寧なアルバムが、あの時代に作られていたのかと、
いまの時代に聴いても、非常に思うアルバムである。
まず、つくりがとても繊細・・・かつ美しい。
詩の内容や曲も、非常に独自の世界観があり、
ちょっとあとに流行の兆しをみせた、オリエンタルの香りと、
中近東の香りを合わせたような感じのテイストに、
久保田早紀の、飾りっ気のないボーカルが非常にマッチしている。
今の歌謡界には、絶対現れないと思う逸材のアルバムに、
あらためて、アーチスト性とアルバムの良さを感じる。
異邦人(上) (講談社文庫)
前作の「捜査官ガラーノ」を思いっきりはずしたので、待ちに待ったスカーペッタだったのですが、読み進めるのが辛くなりました。みんな不幸になっていく。救いが見えたようで見えなくて、人物やエピソードの書き込みが浅く、誰にも感情移入できない。シリーズ初期の作品に比べると衰えは否定できませんね。
と、言いつつ、下巻もとりあえず読んでいます。