Bartimaeus 04. The Ring of Solomon
前作のバーティミウス三部作を読んだ方なら 本当に “また 会えたね、バーティミウス”と言いたくなる作品です。
天使とか魔法使いではなく、人間に使われる立場でありながら、誰よりもまともな道を選択していく。
仲間同士の会話も楽しいし、制約がある中で 自分の意思を貫いていくウィットも みごとです。
今回は ”強い力を持つ指輪の所有者ソロモンを倒す”という使命を負った少女に使われることになるのですが。。。、
その指輪を狙う者たちとの戦い、指輪を持ってしまった者の葛藤、誰かのために働くということの意味を問いかけたり、スリリングに進行していくので あっという間に 読み終わってしまうのですが、心に残る いい作品でした。
今度はどの時代に帰ってきてくれるのでしょうか。”待ってるよ!バーティミウス”
「ダ・ヴィンチ・コード」イン・アメリカ――「ソロモンの鍵」解読ガイド
フリーメイスンや聖杯伝説など、われわれ日本人には染み付いていないキリスト教文化圏内の話であるだけに、ますます興味をそそられてしまう。
『ダヴィンチ』関連本が多くある中で、この本はエンターテインメント性とドキュメンタリー性が絶妙なマッチングを醸し出している。
ややわかりづらかった原書を、なるべく日本人の感性や雰囲気に合わせて表現した訳者の腕も見事。
渋沢達彦の『秘密結社の手帖』と並ぶ秀逸の出来。
5月の『ダヴィンチ・コード』映画公開に向けて、本書を読んでおくと面白さも倍増するだろう。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20) ソロモン編・後 (角川コミックス・エース 80-23)
ビグザムの登場〜ソロモン陥落〜ララァによるソロモンかく乱まで。
本巻に登場する、人口に膾炙した名台詞やTV版との相違は以下の通り。
『悲しいけど、これ戦争なのよね』
『貴公はそのヒットラーの尻尾だな』
このセリフ、TV版ではギレンは平静さを外見では保っていたけど、こちらではギレンはあからさまに反応している。
『私の同志になれ!ララァもよろこぶ!!』
TV版では最終話にあったシャアのこのセリフがこの巻に登場。ニュータイプの理想をアムロに語るのをここにしたんだ〜。しかもそれを聞いたアムロは、何を言ってるのかわからないとシャアに答える。そしてララァから感じるものをシャアからは感じない、シャアはニュータイプではないとアムロが言う。秀逸なのはそのときのシャアの表情のアップ。評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻 (KCピ-ス)の『彼は常人よりは上位にありながら、ニュータイプとしては二流という、きわめて中途半端な才能を与えられていたのである。』へと通じるものだ。
他にいくつか重要なポイントとしては、
・レビルもニュータイプみたい
・デギンがレビルの元に赴くための伏線シーンとして、デギンとキシリアの対面シーンがある。キシリアはこれを十二分に政略に利用する
・安彦版ガンダムの優れた点の一つはドズルの描き方。北方三国志での馬超や張飛の描き方を思い起こさせるなぁ。。。
ソロモンの鍵2
名作と名高い前作とゲーム性が全く違ってしまっているおかげで、信者には蛇蝎の如く嫌われる傾向があるこの「2」ですが、個人的には純粋にパズルゲームとして見ればかなりセンスのいいゲームであると思っています。特に、6-9や7-2あたりをクリアーできると、「こういうことかぁ」という爽快感を得ると同時に、製作者の思慮深さに感心してしまうと思いますよ。