レオ・ドリーブ「コッペリア」全2幕 [DVD]
キーロフ・バレエは踊りは上手いが、オレグ・ヴィノグラードフによる新版振付演出はボリショイ・サーカスの要素とストコフスキーがよくやる手で選曲された曲順なので通常で慣れていると違和感があります。それはこのDVDを初めて手にした時にそう感じるかも知れません。
イントロの「マズルカ」の後に始まる第1幕の「ワルツ」がコッペリアの踊りに入っていていてかなり曲が入れ替えられた。男性の踊りの衣装はパントマイムで着るようなものだし、あの村人が踊る「マズルカ」が第2幕に移っている。DVDパッケージも説明不足だしはっきりとヴィノグラードフ版と明記していれば私としても納得できました。
また、私としては読み替えによるものより通常上演されるパターンが好きですが、このDVDはクラシックに興味はなく映画やお芝居が好きという人にはいいかも知れません。それも通常のロマンチック・バレエと比べてみるものも楽しみの1つかな、と思います。
ドリーブ : バレエ組曲「コッペリア」
良い演奏をしていますね。カラヤンの名盤です。
実際のバレエ公演やバレエのDVDでの指揮者はたいてい名前も訊いたことの無いような指揮者ばかりです。
このカラヤンの名演を聴いてしまうと、実際のこのバレエを観ても、音楽が軟弱に聞こえてしまうほどです。
コッペリアの全幕全曲録音でなかっということで星4つ。
また、このような名演奏で実際のバレエを観てみたいです。
コッペリア*バレエ [VHS]
ロマンティック・バレエの名作コッペリアを、キーロフ・バレエが新たな演出で上演したものです。そのためオリジナルとはステップや曲順も異なります。舞台や衣装もカラフルで、農村劇なのに華やかで都会的です。オープニングが、スワルニダとフランツのキスシーンから始まることや、コッペリウスの家がマッド・サイエンティストの研究所のようになっているのも、現代風の演出のためだと思います(それになぜか、コッペリアはとてもキュートです!)。また、撮影されたのが新しいためか、ロシアバレエの映像としては非常に綺麗で、さらに華やかに見えます。
しかし、そのためコッペリアの原作が持つおどろおどろしい雰囲気は無く、人物描写、特にコッペリウスは、薄っぺらいものとなっています。個人的にはプティ版の演出の方が、このバレエの現代的解釈として正しいと思います。
ただ、お気楽に楽しく可愛いバレエを鑑賞したいのならば、オススメの一本です。
ドリーブ:コッペリア
アンセルメの「コッペリア」は定評あるからと期待していたのですがサウンドは管が派手すぎてシンバルはうるさい。これではシンフォニックオーケストラよりもビッグバンド寄り。
同じオケで1969年にボニングが録音した全曲盤があるがこちらの方はボリュームを出したり抑えたりとバランスが取れている。
解説書を見ての通り、アンセルメは指揮者歴が浅いのか完成されないで録音し先述のボニングとはたぶん同じメンバーであるでしょうがあまりの力量の差を感じられるのは残念です。
本格派バレエの雰囲気に浸りたいなら「シルヴィア」も全曲盤を録音するくらいの指揮者を選んだ方が賢明かも。
ドリーブ:コッペリア 全曲
このバレエはホントに楽しさいっぱいです。音楽も思わず踊りだしてしまいたくなるような素敵なものばかりです。バレエを知らない人もどこかで耳にしたことのある曲ばかりで、ほんとに、聴いてると楽しくなって、わくわくしてきます☆