イース 4 【PCエンジン】
PCエンジンCD-ROMシステムは、3曲目以降にCDプレイヤーで聞ける形で音楽が入ってます。
ゲームサウンドとして名高いファルコムサウンドが簡単に聞ける事も、この商品の価値の1つです。
「半キャラずらし」といった懐かしい優しくはないアクションを求められますので、ぬるいゲームに浸かっている今ではクリア出来るか不安ですね。
ボス戦では、集中した操作を4,5分求められる場合もあります。(時間かけてLVUPすれば力押しも可能)
CD音源のファルコムサウンドに乗って、レトロゲーマーなら充分楽しめるゲームと思います。
イースIV Mask of the Sun -a new theory-
本作については心無い中傷めいた感想が多く心を痛めているイースファンです。
自分はスーパーファミコン、PCエンジン、ノベライズ版、コミックス版とすべてのイース4を知っていますが(さらに二つのゲーム版は20〜30回プレイしています)、このプレイステーション2版の良いところは、何と言ってもストーリーでしょう。これについてはすべてのイース4の中でこのプレイステーション2版が最高、と言えます。
そもそも、1993年に発売されたPCエンジン、スーパーファミコンのイース4は当時のファンに向けたファンサービス色が非常に強いもので、そのためにイース1・2の味わいを損ねる点も多々ありました。(PCエンジン版の某魔術師の設定や某二人の再登場など。)
プレイステーション2版はさすがに10年以上を経過したこともあり、ファンサービス色は払拭され、セルセタの樹海を舞台にした新しい物語として手堅く再構成されています。ストーリーにしっかりしたテーマを持たせ、バックグラウンドの無いシリーズでいちばん浅薄な悪役だった闇の一族にスポットをあてて人間的な深みを描き出すことに成功しており、古代都市と太陽の仮面をはじめとする基本設定は、従来作よりもいっそう作りこまれた説得力のあるものになりました。
しかしながら、優れたストーリーも具体的な脚本やゲーム演出への落としこみには失敗しており、ストーリーに深く関わらない町の住人などの台詞はきわめて凡庸で生活観がありませんし(メインキャラたちの台詞は出色なのですが)、イベントシーンのつなぎは不自然であったり唐突であったりしました。
ゲーム性の面では意欲的な試みも多いものの、煩雑になりすぎた魔法システム、雑魚敵が強すぎてボスが弱すぎるゲームバランスの破綻、単調で広いダンジョンマップ、ダンジョンでのセーブ不可(セーブポイントなし)など、残念ながら2005年の作品として及第点といえる水準にはありません。
ストーリー、より限定するなら基本設定やメインとなるプロットこそすばらしいものの、ゲーム全体としては平均ないしはそれ以下にとどまった「惜しい」作品だと思います。
とはいえ、シリーズのファンが「イース4」の物語を味わいたいなら、ぜひこのプレイステーション2版を手にとってみてください。そこには必ず新しい発見と感動があります。
爽快なアクションRPGとしてのイースを求めるなら、残念ながら楽しい体験にはならないかもしれません。
最後に。本作のBGMはすばらしいです。非常にファンサービス的ですが、過去に発売されたPCエンジン版、スーパーファミコン版、アレンジCDなどから代表的なエッセンス(アレンジで追加されたアルペジオやシンセによる特徴的な音色など)をふんだんに盛り込み、かつ内蔵音源による演奏としてはクオリティも高く、ゲーム中での演出効果は高い。
過去作を深く知っている人間ほどニヤリとさせられるでしょう。
イース セルセタの樹海 公式パーフェクトガイド (ファミ通の攻略本)
なぜかこちら側の攻略本はレビューがないので書いてみます。
最近の攻略本はファンを小馬鹿にしたような高い値段で売ってくるので、どちらか一方に
絞ろうと思い某書店でビニールの袋とじをわざわざ開けてもらい内容を見比べたうえで、
私はこちらを購入しました。
はっきり言ってファミ通側と電撃PS側、双方の攻略本の内容の差は殆どありません。
基本的なシステム紹介、キャラクター紹介、マップ、モンスターやアイテムデータ等
どちらも同じようなボリュームで記載されています。
マップ紹介等の見やすさ見にくさは個人差があるでしょうが、どちらの攻略本も見にくい
なんて感想は特になかったです。
値段も一緒だし、正直どちらを買うかはお好みで、といったところでしょうか。
少なくとも、両方買う必要はありません。
(ファンだから両方買う、って言うなら別に止めませんが。)
電撃PS側はファルコム公式という肩書きがあり、ラフ画が載ってますが絵が小さいです。
私がこちら側を購入した理由は、ファミ通側の攻略本はキャラクター紹介ページで全ての
キャラクターのフルショット画像が載っていたからです。
主要キャラは1ページまるまる使っており、サブキャラは残念ながら小さい絵ですが
全身のビジュアルが載せてあります。
と、いうわけでビジュアル的にはわずかながらですがこっちの攻略本のが勝ってます。
ま、値段が高いので☆ひとつ削らさせていただきました。
イースIV J.D.K.スペシャル ザ・ドーン・オブ・イース
所謂イース節なノリの良さはこの作品で頂点を極める。
古代祐三が築いたイースの音楽視点からの世界観を見事に昇華しながらもさらに高みを目指している。
個人的にはこのサントラで一曲挙げろと言われれば迷わずセルセタの樹海になる。
このノリが幻想的なイースの世界を彩るのだ。
ドラクエやFFではまず取り上げない曲調だろう。
それが、ファルコムの個性でもある。
RPG界のゲームサウンドの頂点は間違いなくファルコムであると言いたい。
イース4
イース4というとどうしてもPCE版の評判が先に立ちますが、後年でのファルコムの扱いとしてはこちらが正史(PSVでの「セルセタ」でどうなるか分からなくなりましたが…)。
SFC版はファルコム提供のストーリーに沿った展開ですが、雷に打たれてアドルが吹っ飛ばされてシナリオが進むなど、ご都合主義もちらほら。
併し、イースらしい展開としてはこちらのが軍配が上がるでしょう。
古くからのイースファンとしては、ランスの村へ行けるし名曲「Too Full With Love」が聴けるのも感涙もの。
グラフィックやビジュアルシーンはイマイチですが、ムチャクチャ酷いと言うほどでもないので気にすることもないのでは。
パッケージのアドルの装備がウッドシールドという貧弱な装備なのは、トンキンハウスにしか出来ない芸当でしょうwwwww
戦闘はまさかの半キャラずらし^^;
但し敵のスピードが尋常ではなく、イース1や2と同じような感覚でやっていたら確実に負けるので最初は驚きました。
慣れればそれほど難しいものではなく、アクション初心者でもクリアー出来るでしょう。
逆に魔法が全く使い物にならず、殆ど無意味なのはいただけないですが。
いい意味で「変わってない」ところがウィザードリィと同じく、シリーズファンには評価されると思います。
SFC版イース3で大絶賛(?)されたトンキンアレンジのサウンド。
今作もトンキンハウス謹製だと思われがちですが、サウンドエンジンは外注でキューブというサウンド会社製だと思われます(他作ではモンメカ3などがある)。
当時はオーパス(ブレインロードやシルヴァサーガ2などのサウンドを担当)などサウンド専門会社が多く、外注は珍しくありません。
作曲はファルコムで、PCE版でアクの強いメロディアレンジをする米光サウンドと比べたら(4ではだいぶマシになりましたが)、SFC版はファルコム節に忠実なメロディで好感が持てます。
イース4の曲名はPCE版が基準になってしまっているので、SFC版では曲名と使われている場所が一致しないものが多いですが、本来はSFC版の使われ方が正しいと推測します。
SFC版オンリーの曲もあり(青銅の地区やタイトル画面)、これが特にカッコいいので聴いてもらいたいですね。