ウェルカム!ヘヴン【字幕版】 [VHS]
天国と地獄はいまや大変なことになっていた。最近は天国に行く人が圧倒的に少なくなって、地獄は人であふれかえっていた。このままでは天国は破産、地獄が勝利を収めてしまう!そんななか、天使と悪魔がある魂をそれぞれの領域に引き入れるために現世に派遣される。その魂とはボクサーの男だった。
天使は品良く、悪魔は魅力的でぎらぎらした感じをそれぞれ上手に演じていると思う。地獄にもレベルがあって、自分の年季を果たすと1個ずつ上のレベルに上がれるという設定も面白い。特に悪魔を演じるペネロペの魅力満開だと思う。また、天使と悪魔がそれぞれの手管で魂を正しい(?)道へひきこもうとするところがかなりの見ものだろう。もう一回見てもいいと思う映画だ。
ドイツ軍装備大図鑑: 制服・兵器から日用品まで
とかく制服や兵器類に興味が行きがちですが、本件のような日常品に重点を置いた資料は少ないのではないでしょうか?どのように戦火をくぐりぬけ、いかに生活したかを知る資料にいかがでしょうか?
我が愛しのブエノスアイレス~バレンボイム、タンゴを弾く
野心家、堅物といったイメージが付きまといがちなバレンボイムですが、意外にも他ジャンルとのコラボレーションを昔からやっているようで、この盤以外にもエリントンのトリビュート盤がありますし、若い頃はキース・エマーソン(!)とのセッションも経験しています。クラシック演奏家による南米音楽録音は、比較的穏やかな、時として鈍く感じられるものが多いですが、さすがは地元出身のバレンボイム、切れ味の鋭い、かつノリの良い演奏を聴かせてくれます。あまり欲張らずに全曲を同メンバーのトリオ編成で統一したのも成功の要因でしょうね。
見て、聴いて知る、フラメンコ・ガイド「フラメンコ A to Z」 [DVD]
現地での取材でまじめにレポートして作成された感があり、本場の雰囲気は伝わりますが、先ずはフラメンコの踊りを観て楽しみたい!と思っている人には、期待はずれかもしれません。説明的な内容とカンテ(唄)がメインに収録されていることをお伝えします。
しかし、フラメンコを深く親しむ為には、カンテ(唄)が軸になるということなので、理解を深める為にも観ておいて良かったと思います。知識を広める為にはいいと思いますが、金額とのつり合いには少し疑問が残ります。
アラトリステ スペシャル・エディション [DVD]
この映画のコピーに「誇りは戦場に求め、義は友に捧げ、愛は心に秘める」とあります。主人公アラトリステの人生を表しているのですが、見ているうちに武士道にも通じるアラトリステに共感や憧れを覚えるひとも多いのではないでしょうか。彼はあくまでも架空の人間であり、彼の姿は理想でしかないのかもしれません。しかし、彼のような、常に命ぎりぎりのところに追い込まれながら、常に誰かを思い、誰かの役にたとうとする生き方は見るひとを鼓舞し、人生という冒険に前向きに身を投じようという気持にさせてくれます。過酷な場面においても、絶対的権力にはばまれようとも、自らの意思が大切だというメッセージを私はこの映画から受け取りました。イースタン・プロミスとは全くの別人ではないかと思うヴィゴ・モーテンセンがすばらしい。彼の次回作に期待します。