モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)
名前は存じ上げてましたが、初めて読んだ奥泉 光 氏の作品です。
作風を知らず、奇妙な本の題名、奇妙な装丁、分厚い本、びっしり詰まった活字、ちょっととっつきにく本でした。
さえない短大助教授の日常が続きます。
文学界の実情がわかり、それはそれで面白いのですが、何処がミステリーなの ? って、戸惑います。
そして、途中で、これって、オカルト? と不安を抱きます。
ある程度進むと、謎が謎呼ぶ・・・というように引き込まれます。
緻密に考えられたストーリーのため、読み飛ばしができす、疲れます。
元夫婦の素人探偵、倫敦 と 北川エリのコンビが、いい味出してます。
読後の満足感はすごくあります。
すごい本を書く人がいるんだ・・・と感心するばかりです。
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