競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界 (NHKライブラリー)
馬の名前も血統も全く知らず、競馬場に行った事さえない。
けれど、サラブレッドの繁殖の過去、現在、未来を知る事は、
犬の純血種の繁殖の勉強にも役立つと思い、購入。
スピードや持久力が求められるサラブレッドと、
犬種標準に近い美観と家庭犬として相応しい訓練性能や気質、
丈夫な体などの形質をバランス取りすべき犬の繁殖。
理屈上はそうだが、実際は犬の繁殖でも健康や気質はおざなりになり、
有名スタッドの血が濃くなり、そして嘗て栄華を誇ったブリーダーが
衰退していった。
この本でサラブレッド全体に何が起き、著者がそれをどう分析したかが
書かれているのを読み、同じ道を辿り、そして同じ結果が出ている事に
ある種の恐怖と興奮がありました。
ある場面では頷き、ある場面では閃き、ある場面では首を傾げながら、
何らのストレスを感じる事も無く1時間もしない内に、読み終えました。
日本相撲協会 日本大相撲(コナミザベスト)
2009年5月に購入し、プレイしています。
PS1時代のソフトなので、古さは否めません。
今の育成ゲームの複雑さもありません。
しかし、相撲ファンなら間違いなく楽しめます。
私は、最近の複雑なゲームシステムにいささか辟易していたので、
これくらいシンプルな方が逆に楽しいと感じました。
安く購入できますので、好角家の方、いかがでしょうか。
競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界
ある血統が飽和に達すると、急速に勢いが衰え、同時に傍流血統から新星が現れる。その歴史を、セントサイモン、ハイペリオン、ネアルコ・・・など、8頭の種牡馬の興亡を通して説明したもの。そのまま読めば、競走馬の血統の歴史を綴ったものであるが、血の飽和の危険性を説いたものとして捕らえれば、世界的に高まりつつ血統の一極集中へ対する警告とも捉らえることができ、色々と考えさせられる内容となる。数いる傍流血統の中で、なぜその1頭が台頭したのかの説明がないなど、すべての疑問に答えているとは言えないが、世界の血統の流れなど、基本的なところは押さえられており、血統に関する入門書として十分評価できると思う。