うまくなろう!トランペット (Band Journal Book)
あまり大きな本ではないですが、いろんなことが載っていて、とても勉強になります。初歩のことから、マウスピースのこと、ミュートについてや、メンテナンスのこと、また、バテた唇を直す方法まで載っています。とてもいい本です。運指表も載っています。
夫に読ませたくない相続の教科書 (文春新書)
女性税理士による同種の本がありますが、この本は税法に執着せず、円満な分割協議に着眼している点が良いと思います。
また「6つの残念な相続パターン」の整理方法と解説は秀逸だと思います。きっとお客様の相談を受ける姿勢とアンテナが
優れていらっしゃるのではないかと感じました。
さてこそ+5
30年近く前の音楽とは思えません!久しぶりにCDで聴いてその新鮮さに腰を抜かしました。何と言っても「You Need Me」…ガムラン・テイストの不思議な音々をバックに美潮のアブナいささやきがオヂサンを久しぶりに惑わします。さらに、おまけのalt.takeがレゲエ風だったのにも驚いた!これを料理したのが細野晴臣だったのでしょうか…「めだか」も「ちょっといたいけどステキ」も相変わらず名曲名演奏だし、オリジナルテイクがやっぱりベストだったことが判ります。J-POPしか知らない若者も聴け!
「私」はいつ生まれるか (ちくま新書)
追試可能な統制された自然科学の実験方法に基づいて、「私」がいつ現れるのか、その「私」と他者との心の出会いが何時始まるのかを、明らかにする試みです。
「私」は、モノとの関係、他者との関係、時間を超えた自分の存在との関係、他人の心に中に存在する私への気づきという関係などの中で、すなわち自己は常に環境との関係において成立するというのが著者の出発位置で、そこからその発生がいつなのかを実験で、明らかにしてきた報告です。従来の哲学や精神科学での「自我」論は、「この私」から始めることが多く、「この自分」を越えて、環境や他人の世界に到ること自体に莫大な論理を費やしてきたといえます。本書は、それを既に研究対象の前提としています。
ある行動や認知の起源を個体発生的起源(発達)と系統発生的な起源(進化)という二つの面から捉える試みを、比較認知心理学というのだそうです。この両面の眼差しを持ちながら、実験対象として、ヒト以外の霊長類、ヒトの乳幼児、ロボティクスなどカテゴリーの違う3種の対象を選んで考察しています。
この実験対象の選び方自体もすごい発想です。また本書の大部分を占める個々の実験内容は、分かりやすく述べられており、その結果の評価も明確にされていて刺激的です。判明な実験結果を出すために、よくここまで巧妙に実験方法を考えられたなと感心します。
何処までが分かっているか、未だ未決定の部分も含めて、僕が知らなかった新しい知見に満ち溢れていました。更に著者は、「社会脳」といわれる脳科学にも進んでいるそうで、強い研究への気迫が感じられます。新鮮で刺激的な楽しい読書でした。自作(?)のイラストもあり、フフと笑えます。
フィルム・アート -映画芸術入門-
全く見当外れで殆ど哀れとしか言いようの無いレビューは無視した方が良いです。
これは映画ファンなら絶対に買いで必読の書です。
初版が世に出てから30年近く過ぎて質/量共にこれに比類する映画の教科書は存在しないでしょう。しかもこのボリュームでこの価格は儲けを度外視しているとしか思えない。
全てを一気に読破するのは無理ですし(その必要もないですけど)もしかしたら読み終えないかも知れないです。そのくらい圧巻の出来栄えです。
でも手元には是非置いておきたい。映画に対して何か不安がよぎったら開けばいい。
解決の手解きになってくれること請合いです。