臥夢螺館 上 KCデラックス
雑誌掲載時から、単行本化を切望してついに10年越しで手にいれた。内容は期待にたがわず、不条理な現象を繊細なタッチでリアルに描いてある。無邪気な残忍さをみせる天使と呼ばれる存在。菌糸と粘液が存在感をうまく表現している。テーマを考えるのも良いかもしれないが、まずは、感覚を楽しみたい一編。
マドモアゼル・モーツァルト (1) (福山庸治選集 (1))
大好きな漫画です。モーニングKC版は何度も読み返してボロボロになってしまったので、このエディションを発見した時は即3冊とも買いました。
このエディションは作者によるあとがきや、「魔笛」を自ら演出したこともある江守徹さんのあとがきなどもあり、作品のファンなら是非揃えておきたい愛蔵版です。
福山作品はこの「マドモアゼル・モーツァルト」を最初に読みましたが、特異なコマ割り、リアルだったりシュールだったりする擬音など、かなり強烈な印象を持ちました。大判で是非、堪能してほしいです。
Genius Party<ジーニアス・パーティ> [DVD]
7人の監督らとスタジオ4℃によるオムニバス作品。
好き勝手にやりたい放題という印象。
感想としては、映像のアートと4℃の技術レベルの高さに脱帽です。
しかしながら、映画館で視聴する程度の音響なので、全体的にバランスが悪く、音量の調節で苦労します。また、声優の演技云々以前にBGMやSEが音声よりも大きいので聞き苦しい。家庭で楽しめるかは微妙でしょう。映像だけでなく、音にまで気を配っていたならば、もっと楽しめたのかも知れません。
その映像も、面白いですが解説がなされなければ理解に苦しみます。
全体的に言葉足らずといった感じです。