レビューを読んで恐る恐るレンタルしてみたら大丈夫でした。ジョン・ヘダーが主演だからといってコメディ色の強さを期待したら肩すかしを喰らった感はあるかも…でもやっぱりいい味っていうかリアルにいそうなタイプを見事に演じてます。彼の演技力はスゴい。もっとコテコテのヘタレキャラかと思ってたけど。そっちか!!って感じ。映像的には可もなく不可もなく、ただ何かが足りないかな!?たぶん製作側の問題。[恋人はゴースト]よりは演出とテンポは良かったです。とにかくジョン・ヘダーを筆頭にキャラはリアルだったように感じたのは私だけ?[ステップブラザーズ]は完全にコメディだったけど、こちらは青春コメディ。極端な役作りも必要ありません。でもしっかりコメディアン魂は炸裂してます。男性側からみると主人公に思い入れは難しいかもしれないですね。女性の視点でみると、なんかほっとけない。そこはかとない哀れさを漂わせてます。母性本能をくすぐるタイプかな。だからノラの気持ちはちょっとわかります。冷静に考えると身内にいたら迷惑なんですけど…。こっち路線はしっかり抑えてあるから今度は猟奇殺人犯なんかやって欲しいですね。ナルシスト的な要素はナポレオン以降も健在だし。それから母親役のダイアン・キートン。いいですね。あんな母親なら実家にいるのもいいかな。ジェフ・ダニエルズにはびっくり。ナイスガイ!ジム・キャリーと出た時は痛いキャラのイメージがあったのに、ちゃんと熟年の色気のような雰囲気が素敵です。あとは本屋のおじいちゃんがいいですよ。もっと出て欲しかったな。私としてはジョン・ヘダーだけでも充分楽しめました。ラストの展開もそんなに唐突じゃないし。何かを決意したり、何かを悟るのは一瞬ですし。踏み出すのに時間は必要ありません。彼の本当の成長はきっとこれからです。 ママ男 [DVD] 関連情報
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