新版 とんぼ (こんちゅうの一生シリーズ)―ぎんやんまの一生 (福音館の科学シリーズ)
虫が苦手な2児の母です。
たかがトンボ、されどトンボ・・・この本を読んで、ギンヤンマのヤゴが1年も2年もヤゴのまま過ごすことを初めて知りました。
脚をかごのようにして蚊をつかまえるという話も初耳で、大人のわたしが読んでも「へえ〜、そうなんだ」と思いました。
また、ペアになったトンボが、オスは腹の先でメスの首の先をはさんでいる状態というのも初耳でした。このシーンの絵では、オスはなんとなく男らしく意気揚々と、メスは「うふふ♪」とかわいらしいかんじになっているように思います(そんなふうに見てしまうのは大人のオンナのいやらしさでしょうか)。
監修者は日高敏隆先生らしく、予想以上に本格的に仕上がっている絵本でした。
ギンヤンマ
「ふれられそうだよ
からかっているんだろう
とんでもない事
知っているんだろう 僕も 連れてってよ」
ふれられそうでなかなかふれられない、それでいて神秘に満ちたギンヤンマへの好奇心をつづった歌詞。
曲の世界に連れていってくれる、雰囲気のよく表れたサウンド。懐かしくもあり、新鮮な世界がこの曲にはあります
詩の中でギンヤンマは、じっとしててもここには無いから「何処までも 飛べ」と夢や希望へと導いているが、
まばゆい光ではばたくギンヤンマ・・・それ自体が夢や希望そのものなのかもしれない。
悩める僕らが尽きてもギンヤンマを追い続ける。その先にあるものは・・・。