天国と地獄<普及版> [DVD]

本作品はサスペンス映画の中でも傑作中の傑作だと思う。思わず映像の中に引き込まれる。そこには三船演じる権藤や仲代演じる刑事、犯人役の山崎がいる。それも凄いオーラを華って存在している。そしてその存在感は画面の緊張感を高めていく。そして脚本の完璧さ。エド・マクベインの「キングの身代金」をベースにしながら、オリジナルな傑作となっている。ほんの少しの手がかりから犯人を追い詰めていく。その刑事達の動きに僕たちの心も動いていく。本当に傑作サスペンス映画の王道を行く展開を見ることが出来る。サスペンスだけでなく、人間の根源を問うた映画でもある。自分ならどうするのか、権藤の選択は本当に間違っていなかったのか。権藤はどうなっていくのか、など考えさせられることが沢山つまっている。また犯人の心情も最後の最後で具体的ではないが、その「叫び」で心情が固まりとなって吐き出される。そして、権藤との間の扉が閉ざされるのである。すべてが凄い。すべてが緊張感に溢れている。傑作映画です。 天国と地獄<普及版> [DVD] 関連情報

世紀末の詩～The Last Song～ VOL.4 [VHS]

第10話のタイトルです。世紀末の詩はどの話も印象深く、私が今まで見たドラマの中でダントツナンバーワンですが、個人的にはこの一見地味な第10話が一番のツボでしたね。何度見てもラストは号泣してしまいます。「人が人を愛するとき資格が要ると思うか？」教授の問いに毅然と答える亘…。彼もまたもう一人の”世紀末の詩人”となった?!山崎努はさすが本領発揮といったところでしょうか。そして本来男前の竹野内豊がこういった役をするのはとても新鮮に感じました。余談ですが、ノベライズ本とタイトルがこの第10話だけ違っていますね？このビデオ、在庫切れの文字が並んでいるようですが、ぜひＤＶＤ化トップリクエストに加えていただけないでしょうか？ 世紀末の詩～The Last Song～ VOL.4 [VHS] 関連情報

世紀末の詩～The Last Song～ VOL.1 [VHS]

真実の愛と言うテーマはとても描ききれるものではないと思いがちだが、10年たった今、思い出して探し出してしまうほど、この作品はテーマを描ききったものとして、求められているのかもしれない。ＤＶＤ全盛の今にあって、この作品がこのままＶＨＳの終焉とともに消え去るとしたら、とても悲しいことである。 世紀末の詩～The Last Song～ VOL.1 [VHS] 関連情報

BEST OF WANDS HISTORY

結成から解散までめまぐるしくメンバーチェンジをしたこのバンド。解散時にはオリジナルメンバーは一人もいなかった。しかしそのサウンドは９０年代を代表するもの。93年にはゴールドディスク大賞を取ったバンドなだけはある。耳にした人も多い曲が数多く収録されている。 BEST OF WANDS HISTORY 関連情報

アフタヌーン 2015年11月号 [2015年9月25日発売] [雑誌] (アフタヌーンコミックス)

　雑誌形態で購入。　様々な漫画を実験的でありながら十分漫画ファンに理解出来る様な形で描ける実力派を集めた最高レベルの青年漫画誌。　読むのに時間が掛かりますがどの漫画も（マンネリと言われる作品も含めて）面白いです。　　【表紙】●沙村広明氏「波よ聞いてくれ」ダメ人間の元カレ光雄をディスる異色のＤＪでカルトな注目を浴びたミナレは、元凶の彼に再会するが、微妙に異なる感触に戸惑う。　【巻頭カラー】●瀧波ユカリ氏「あさはかな夢みし」平安腐女子、夢子姫は宮中で腐女子仲間を見付けて益々自分達の世界に没入。そこに現れたのは藤原道長！　単行本1巻セルフ祝いのゲストとして江古田ちゃん、カラー頁に登場。　【最終回】●弐瓶勉氏「シドニアの騎士」多大な犠牲を払い、遂に人類の宿敵、ガウナを倒したシドニアの一行。　失いし者を想って悲しみに暮れるメンバーに思わぬ吉報が。　亡国の人類が播種宇宙船で外宇宙を彷徨うハードSFとラブコメを両立させた人気作、大団円。　【新連載】●横山キムチ氏「少女回路」四コマ新連載。簡潔なデフォルメの同じ顔をした三頭身制服女子の奇妙な生態観察。　【読み切り】●読み切り：譲氏「聖ユリアン女学院卍固め」8月号の作品とほぼ同様、プロレスに対する偏愛を今度は女学園物と組み合わせた華麗ながらちょっと濃い絵のギャグ。●豊城盾信氏『軽井沢くんが進む道』いきなり下半身丸出しの主人公がクラスメイトの写真でナニをするシーンで始まるアフタヌーンでは珍しいヤンマガ的雰囲気が漂う高校生のバカエロギャグ。　【集中連載】●高松美咲氏「カナリアたちの舟」4話。地球から謎の惑星に拉致された女子高生ユリ。唯一話し合える生きた人間だと思っていた薬剤師千宙の恐ろしい行動に混乱するが、千宙の口から今回の災厄の恐ろしい真相が…。　【連載陣】●ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」左右非対称の運動が多い野球。バランスを取る為に体作り。●草水敏氏・作、恵三朗氏・画「フラジャイル」岸の恩師にして実績と世間知に長けた放射線科の老医、高柴。●藤島康介氏「パラダイスレジデンス」夏休みが終わり、初音は始業式から遅刻の危機。優しい理事長が倒れ、理事長代理は老朽化した寮の取り壊しを宣言する。●高橋ツトム氏「BLACK-BOX」同じヒール系の曲者ボクサーとプロ初戦を行う業深き少年ボクサー「凌駕」。冒頭に初登場する、塀の中から凌駕に指導を送る父親の描写がド迫力。●木尾士目氏「げんしけん二代目」合宿先の時限カップル回転ゲームで斑目と彼を巡る男女の想いがハッキリしたり、混乱したり…。●芝村裕吏氏・作、キムラダイスケ氏・画「マージナル・オペレーション」武装カルト教団への対応の差から日本政府との契約を切られたアラタ率いる少年傭兵軍。出国すると見せかけ、今後の禍根を断つ為、教団への攻撃を仕掛ける。●幸村誠氏「ヴィンランド・サガ」復讐の女猟師、ヒルドの修行時代の回想編。弩の自作等、非凡な才を見せる。●ほづみりや氏「Vet’s Egg」日々勉学に解剖にと奮闘する獣医の卵達の様子を活き活きと。　金髪碧眼のネイティヴ日本人、愛染の秘密と気になる子犬の病名が明らかに。●市川春子氏「宝石の国」月人の交戦と共に先生へ抱いた疑念を晴らす為に仲間を集うフォス。●西尾維新氏・作、チョモラン氏・画「零崎軋識の人間ノック」策士子荻対零崎賊長兄の双識との知略と屈折した嗜好という異次元の闘い？●北道正幸氏「プ～ねこ」天性のハンターであるはずの猫が盗みに向かない点について。他。●西本英雄氏「そろそろ家の話をしましょう。」新進建築士、室井の家にTVの訪問番組の取材が。●安彦良和氏「天の血脈」混乱の朝鮮併合初期、避難中の安積亮は突如現れた高句麗の重装騎兵群に襲われる。●清家雪子氏「月に吠えらんねえ」文学者萌え、文学作品擬人化物とも単純に言い切れない、文学作品と作者が混在し、文学所縁の事件が次々と起こる空間「□（しかく）街」を舞台にしたメタ漫画。●カラスヤサトシ氏「アフタヌーンはカラスヤサトシのもの」強面の妻からはウザがられ、子供からは質問攻めに合う漫画家の日常。　●庄司創氏「白馬のお嫁さん」産む男達WOLVES男子達と共同生活をする遺伝子操作で超人的な身体能力を持つ氏家はその力を封じ込めるが如き強烈なリスク回避の習慣と傷付きやすいピュアな心を持っていた。　彼の奇妙な髪形に関して始終する息抜き的なエピソード。●芦奈野ひとし氏「コトノバドライブ」残暑を避けて時間つぶしをする主人公が店の窓から観た謎のウネリ。その後気候が一変して…。日常に潜むファンタジーをほんわかと漫画家した作品。●篠房六郎氏「葬送のリミット」罪人反逆者の恩赦を掛けた剣闘トーナメント。今回は映画「デュエリスト」の如く、生涯を決闘して過ごした因縁の二人の闘い。●木村紺氏「マイボーイ」響は現在離婚別居中の元ウェルター級日本王者の父の家とその他思い出の地をチョビを連れて巡礼。彼女はその理由を小さな旅の終わりにチョビに伝える。●榎本俊二氏「アンダー３」出先で大混雑の女子トイレを脇目に回転率が異常に良い男性トイレの秘密は？そして、女性向けの回転率の良いトイレが登場し…。本誌一の下ネタギャグ。●冲方丁氏・作、槇えびし氏・画「天地明察」帝による選に敗れた大和歴だが、渋川春海はそれを予期していたかが如く、次なるロビー活動に即刻邁進。政治力を大きく振う。　【休載】●岩明均氏「ヒストリエ」●五十嵐大介氏「ディザインズ」「花井沢町公民館便り」●ヤマシタトモコ氏「花井沢町公民館便り」　【次号予告】・ディザインズ、表紙。・「フラジャイル：カラー。・読み切りで永田礼路氏の「螺旋じかけの海｣シリーズ最新作「花と揺れる嘘（前編）」、環緑氏「冬の海」そして、四季賞2015年秋、大賞受賞作掲載予定。・「大きくふりかぶって」が休載。　そして「天地明察」が最終回を迎えます。 アフタヌーン 2015年11月号 [2015年9月25日発売] [雑誌] (アフタヌーンコミックス) 関連情報

講師：木村勧 教科：現代文・小論文.