首都直下地震“震度7” (PHP文庫)
平成xx年2月xx日に東京湾北部を震源とするM8.1の大地震が発生した。隅田川以東が特に被害甚大な模様という設定で、地震発生の時やその後の被害の拡大、高層難民や帰宅難民の一連の流れが描かれる。また登場人物も、姉妹、会社員、夫婦、その他いろいろな場所や条件の設定で大地震に遭遇する。非常に臨場感に溢れ、あまりに酷い地震被害の状況に引き込まれる。都内23区各所が登場し、また地盤の固い、弱い、江戸時代における状況など、具体的な地名がたくさん出てくる。ここには住めない、ここは大丈夫そうというのがよくわかる。
レビュアーのginaz_fcさんが「震度7に強弱はないはず」と書いているが、今はそうだがこれは未来(数十年以内の将来)の平成xx年の話。1949年に0〜7の8段階、1996年に0〜7で5と6に強弱を入れて10段階、いずれ7にも強弱が入るだろう。