ゲド戦記 [VHS]
生死について、四六時中考えているような人なら、これほどお勧めの作品はありません。
僕は、そういうタイプの人間です。
まぁ、あまり明るいタイプではありません。
この作品も明るくはないけれども、何か心に残るものがたくさん詰まっています。
心を閉ざしていたアレンが偶然、草原でひとり唄うテルーの唄を聴いた時、涙するシーン。
クモに操られたアレン、その彼に対し、アレンに襲われながらも、ハイタカ(ゲド)が、優しく諭すシーン。
「いつか死んでしまうのに、人は命を大切にできるのかな・・・」と失意のアレンにテルーが励ますシーン。
どれも素晴らしい・・・。
非の打ち所の無い、傑作です。
徳間アニメ絵本32 コクリコ坂から
映画を観てから衝動買いしました!
映画でよくわからなかったところが本を読んでスッキリしたり、登場人物の解説を見て、そうだったの?となったり、
これを読むことで映画を更に深く楽しめました!満足です!
ただ、絵本としてはどうだろう?と思います。
映画を観てない人はあまり楽しめないかな?という気も。
個人的にはコクリコ坂は音楽が最高だったので、もし映画を観ずにこの本を買ってしまったらもったいない!
また、作品自体が子供向けではないように感じたので、子供にプレゼントっていうのは違うかなーと。
個人としては買ってよかったなと思いますが、総合的にみて☆は3つです。
映画を観て、作品をもっと楽しみたい!という方はぜひ購入を!
スタジオジブリ作品集II
スタジオジブリ作品の楽曲を、ピアノ・アンサンブルで仕上げたアレンジ盤です。イージーリスニングでは数多くある「企画物」の一つに過ぎないと思われがちですが、演奏者であるカール・オルジェさんが編曲・プロデュースを手がけた楽曲は、どれも原曲のイメージを壊さず、かといって、原曲におもねることもなく、ほどよくしっかりと仕上がっています。
演奏者のみなさんも、この企画のためだけに集められたような人たちではなく、ふだんからオルジェさんと演奏をしている、気心の知れた人たちなので、息もぴったり。弦や木管の音色と相まって、温かく響き渡ります。
「スタジオジブリ作品集」に続く第2弾ということもあるものの、主題歌ばかりに偏りがちな、こういった作品にあって、「帰らざる日々」「あの夏へ」など、隠れた名曲ともいえるインスト曲を選曲している点も高く評価できます。
全体的にジャズ風のアレンジなので、多少、好みは分かれるかもしれません。しかし、たとえば壮大なオーケストレーションが施された「アシタカせっ記」を同じようにアレンジしたところで、オリジナルに勝てるわけがありません。 Jazzyに軽快にアレンジすることで、オルジェさんらしい楽曲に仕上げていると思います。
スタジオジブリ・プロデュース「コクリコ坂から歌集」
この歌集でもゲド戦記歌集と同様に、作詞宮崎吾朗、作曲谷山浩子の楽曲が多い。
作詞では青春時代特有の視野、つまり私と恋するあなたの二人の世界、半径5メートルの世界が
うまく表現されている。ゲド戦記歌集でも感じたが、宮崎吾朗は作詞家の才能もあると思う。
曲も昭和時代を思い浮かばせるような、優しい曲調が多い。
手嶌葵の歌声は、相変わらずどこまでも澄んでいる。
その歌声はまるで、清涼感溢れる一陣の風がコクリコ坂の上から下へと駆け抜けるようで
爽やかで心地よい。
このCDはコクリコ坂ファン、手嶌葵ファンならば是非とも手元に置きたい1枚ではないだろうか。
ゲド戦記 (スタジオジブリ絵コンテ全集)
個人的にこの作品が好きなので購入しました。
この絵コンテ集は宮崎吾郎監督と山下氏のお二人で描かれています。
吾朗監督がメインで描かれているのですが、キャラクターの動きは山下氏によって
細かく描かれていているので人物の構図を考えるとき、特に漫画のキャラクターの構図などを
描くときなどに参考になるのではないかと思いました。
監督はさすが建築界のご出身だけあって建物や街の風景の描写など
とても細かく正確に描かれていると思いました。
はじめて絵コンテを描かれたということですが、とてもよく描けていると思います。
ストーリーについてはキャラクターの隠れた心情や思わぬかくれた指示
(アレンのうなじがポイントと描かれていたシーンもあり思わず笑いました。)も
書かれているので、アニメーションの勉強をされている方以外にも
細かい裏舞台が知りたいジブリ版ゲド戦記ファンの方にもお勧めです。