冬 プリズンホテル(3) (プリズンホテル) (集英社文庫)
と書くと なんか安物のテレビショッピングの紹介風になってしまいました。
でも、本当に個性の塊みたいな人たちが、思いっきりエキセントリックに動き回り、泣かせる決めせりふたっぷりなのでカタルシスは十分に味わえます。
第三作ともなるとアイデアも苦しくなってくるのではないかと思いきや、あらたな個性的な登場人物たちが息もつかせぬ暴れっぷりで、テンションは下がるどころか上昇一方です。
今回のハイライトはブラディマリーこと阿部まりあ(ふざけた名前だよほんと)と木戸と清子のクライマックス。決め台詞がバンバンでてきて スカッとさわやかです。
「信念は理屈に勝つ」とか 登山家武藤の指二本しかないじゃんけんとか、かっこ良すぎ。
人間疲れたときは浅田次郎だよね
エレジー(哀歌)
1999年のTVドラマ「プリズンホテル」の挿入歌。
作詞は武田鉄矢さんですが、原案は上記ドラマを書かれた浅田次郎さんということで、これまでの海援隊の曲とは違った雰囲気の1曲。
間奏の笛の音も、しっとりした雰囲気で良い。
C/Wの「友、遠方より来る」は、”いつもの海援隊”の曲の感じで、武田さん世代へのメッセージソングです。
金八先生のテーマ曲しか知らない人にも、是非聴いて欲しい一枚です。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)
キャラクターたちが立ちすぎていてともすれば漫画のようにうつってしまう.各巻とも最初に配置された登場人物たちから凡そのラストの結末は予想できる.それでも,この作品は面白い.泣かせ所の書き方が特に秀逸だ.安心して読める作品である.
ステラ
ふと聞きたくなる曲です。
ひとりで過ごす週末の暖かい午後にこころを癒してくれる・・・。
どうしても松本明子と言うイメージで曲を見がちですが、
彼女の持つあたたかさ、ものかなしさ、こころの豊かさが
そこはかとなく疲れたこころを抱き締めてくれます。
是非チャンスがあれば聞いてみてください。
絶対に後悔はしないと思います。
彼女のフルアルバムが待ち遠しいです。
岡本真夜、辛島美登里がプロデュースで。
秋 プリズンホテル(2) (プリズンホテル) (集英社文庫)
浅田次郎氏の任侠ドラマの舞台は、今回も奥湯元あじさいホテル、通称プリズン(監獄)ホテルだ。極道直営のホテルは従業員もお客様も訳有りだらけ。そんなホテルで武闘派ヤクザの壮行会と警察署の慰安旅行がバッティング。
意外性のある人間ドラマが展開する。人の優しさ、強さに泣き笑いの内容だ。しかし、プリズンホテルシリーズを2巻目の秋までしか読んでいないが「本当に同じ人が書いているのか?」と疑りたくなる浅田氏の作風の中ではサクサク笑い飛ばしながら読めるものと、重厚な人間ドラマが織りなされるものの中間といった印象。どちらの作風も私は好きなのだが、今回は盛り込まれ過ぎな気も。作者がほかの人なら星4つなのだろうが、浅田氏の作品の中では星3つ。と言っても単行本の値段なら十分満足、明日は3巻目を買う予定。