この話のモデルはK・Iだと思う。皇族の中からも注文があるという有名デザイナーだ。息子のAは女優のY・Tと婚約、Aには隠し子がいて騒然となった。息子のAは愛人の子だった。『本妻(パタンナー)+本妻の息子』 対 『愛人+愛人の息子+女優Y・T』。 資産50億をめぐって、華やかな相続争いで話題になった。K・Iが急死して1年後にこのドラマになった。私はリアルタイムで見たが、タイムリーな話で驚いた記憶がある。デザイナー(江守徹)、本妻でパタンナー(市毛良枝)、愛人(沢田亜矢子)が登場。秋子は家族全員が集まった席で、あらいざらいぶちまけて去っていく。自分や時々は会長や家政婦仲間も報復を受けたりする。(主に打撲などの負傷)。次に行く派遣先で「ごめんくださいませー」といって次回につなげる。この回では、デザイナーが約束した通りドレスを送ってくれる。しかし、請求金額がすごい。家政婦会の会長・野村昭子はいい味出してるね。野村昭子の存在は大きい。 家政婦は見た! DVD-BOX3 関連情報
「家政婦は見た」は、子供の頃より好きでした。過去のドラマを見ると、初期の方が「覗き」がいやらしく感じる私は、後期にあたるこのDVD-BOXが一番好きです。主演の市原悦子も、年を取り、やんわりとした内容です。お値段がお手頃なのも嬉しいです。'@「美貌の女帝とデパートの帝王、昼と夜 二つの秘密!愛されて…憎まれて、裏切られてなぜだ!?(2006年3月4日放送)」'A「エリート外交官一族の陰に女帝あり 表と裏の二つの顔が25年の秘密を暴く(2008年7月12日放送)」の二つは特に好きです。以下ネタバレです。'@・・・まず女帝の賀来千賀子が綺麗で、愛人として君臨しながらも、実は優しい心の持ち主で、気配りが上手であるという、好感を持てる役です。妻とのいざこざ・泥沼ということは出てきません。秋子は、そんな女帝を優しく見守る、そんな役どころでしょうか。男性は妻と別れ、愛人にプロポーズをし、まあるく収まるパターンだと思います。まぁ、愛人の母はいろいろと思惑があったようですが。'A・・・これは国際問題・・・貧困の国の内政と日本の政治・・・をクローズアップさせた話です。貧しい国の独裁者と過去に「密約」をした外交官。その密約とは、独裁者の富を生むからくりであった。25年をこえた今、過去が明らかに。あのとき何があったのか?といった感じでしょうか。秋子は、外交官の屋敷の家政婦として働きながら、貧しい国の事情を知り・・・と、あんまりでしゃばることもなく、しかしすべき行動はしていく、といった、正義に立ち向かう人たちの潤滑油になります。なかなか感動する内容ではないでしょうか。以上簡単な紹介でした。買ってよかったと思います。 家政婦は見た! DVD-BOX5 関連情報
封印作品としてのレッテルで有名な本作ですが、とてもよい映画です。感動出来ます。観終わった後も引きずってしまいました。情交はあっても基本はプラトニックなラブストーリーで、見方によっては子供から大人への青春映画とも言えなくもないと思いました。とにかく対比の構造が見事で、子供と大人、純愛と不倫、生と死、夏と冬、夢と現実などなどこの対比の落差の描写がすばらしく、胸に刺さりました。あえて説明したり押しつけない演出なのも好印象でした。特にラスト付近の描写はあえて誇張せず、さらりと乾いた演出でかなりグッときました。岡林信康氏の邪気がなく素朴な芝居も妙に雰囲気があり、とても良いです。実は主人公の男性も35歳とはいえどこか不安定で、青年のような印象を持ちます。高橋香織さんは不思議な美しさで、特別美人でもないのですが、この年代特有の魅力があります。こんな風に書くと、変な映画のようにとられそうですが、一切それはなく、真面目な恋愛映画です。この作品を中学生が観たらどんな風に思うのか気になりました。この程度の情交描写で当時は問題視されたとは、昔がよかったのか、今が過激すぎるのか…、考えさせられます。あと映画から香る、この昭和の雰囲気…いいですね。北海道行きたくなります。 あの頃映画 「きつね」 [DVD] 関連情報