リストの1番だけは、昔、LPを持っていて、いいのは分かっていましたが、ラフマニノフもチャイコフスキーもシューマンもすばらしいできです。アルゲリッチとどっちがいいかという感じですね。録音もすばらしいできです。ピアノのソロ曲も少し入っていますが、息をのむというほどではないですね。協奏曲が名演奏ですね。 バイロン・ジャニス ピアノ協奏曲名演奏集 4枚組 関連情報
この曲はリヒテルの名盤が名高いが私的には全く遜色のない名演のように思う。しっかりとした骨太な骨格でダイナミックさも併せ持っている。リヒテル盤同様コンドラシンが伴奏を付けているが、ソリストを引き立たせる上手い伴奏の付け方で全体を盛り上げている。聴いて損はない手堅い演奏です。 リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番 他 関連情報
半世紀ほど前に一世を風靡したバイロン・ジャニスだが、今では忘れられたピアニストと言える存在。一聴するとホロビッツと間違えそうな強靭な演奏で、伝説のマーキュリー録音とあいまって、スケールの大きな素晴らしい展覧会。冒頭のプロムナードはやや明快すぎて、鉄骨とガラス張りの通路のような錯覚を抱きそうだが、小人やバーバヤーガの迫力ある演奏はとてもすばらしい。カップリングされたドラティ指揮のオーケストラ版が予想外の良さ。今ではドラティの名前を知らない人が多いと思うが、衒いの無い歯切れの良い指揮で人気のあった人。マーキュリーのオーケストラ録音はほとんどがこの人とミネアポリス響の演奏。こうして聞いてみると、デジタル録音と勘違いしそうなほどの録音技術との相乗効果なのだろうか、ラベルのオーケストレーションの魔術がこの上もないほどの美しさと迫力でくりひろげられる。ムソルグスキーというと、描写的な標題音楽として軽んじられることもあるようだが、この二人の演奏を聞いてみると、幻想を写生するというきわめて現代的な音楽を書いていたことがよく分かる。曲の解説についてはアファナシエフ盤が参考になる。古い録音だが、演奏、音質とも古びたところは全くなく、この曲のCDとして第一に推せると思う。 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 関連情報