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恐怖&ホラーシリーズ 怪奇ホラー編 (ホーム社漫画文庫)
丸尾末広さんの犬神博士が文庫本で読めて良かったです。
有名な漫画家さんの作品が一冊に詰まっていて楽しめました。
ホラー漫画は苦手な私ですが、
あまり恐くなく読むことができました。
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姫 (一人の少女の物語) [DVD]
北海道から 銀座一番のホステスをめざす まりこを発見したママ。
まりこの背後には色々ありそうだ。
銀座にはいった娘。
そこにはすでにナンバーワンのホステスがいた。ヒロコ。
彼女のパトロンであったシンドウがまりこに関心を持った。
闘いが始まった。
シンドウは 新しい店をつくった。
その場は闘いの場となった。
まりことヒロコの一騎打ち。
女同士の闘い。
いったい、水商売の世界ではなにが起こっているのか。
客としてしか行った者にはわからない。ゆえに、関心を持つ。
まりこと対決する女性・ヒロコはかわいそう。
年が違いすぎる。
若さは、すべてが美しい。
「銀座の女性が一番美しい」と言い切るシンドウ
シンドウは自らの店をもち、二人を闘わせる結果となった。
まりこが勝った。
シンドウはまりこが死んだ妹に似ていると言う。
これが 現実か。
でも 主人公演じる本木美沙は初々しい。
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惨劇館 (2) (講談社漫画文庫)
ホラー漫画界の奇才、御茶漬海苔の代名詞ともいえる『惨劇館』の文庫版第2巻です。
第2巻は、悪魔に取り憑かれ、周囲の人たちの首が次々と消えてしまう少女を描いた長編「消える首」(少女が消えた友人の頭を口から吐くシーンは圧巻)に加え、女子生徒の体内に爆弾を埋め弄ぶ教師を描いた「人間爆弾」、殺された母、殺した父のどちらを信じればよいのか分からない娘の葛藤を描いた「メモ」(床下に詰められた蝿の集る死体には愕然)など、短編も充実。
しかし、それらよりも自信を持ってお勧めしたいのは、やはり「ブラインド」と「童鬼」の2つの短編です。
愛情とは、ちょっとしたきっかけでこうも容易に嫉妬や憎しみに変わり、そして殺意に変わってしまうのか。誰しもが持っているであろう心の闇を鋭く抉り取り、ショッキングに描いたこの2つの作品は、分かっていても深く考えることをしなかった何かを、私たちに再び突きつけてくるかのような錯覚を起こさせます。詳しい内容には触れません、この2作品は是非皆さんご自身の目で。
コミックスおよそ2冊分の充実した内容で、読み応えは十分。第2巻は、文句なしに5つ星でしょう。
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ホラーエクスタシー 2 (ダイヤモンドコミックス)
前作はヴァンパイヤ特集、今回は童話特集となり、ぶんか社の月刊誌「まんがグリム童話」と同様のコンセプトになってしまいました。作家も昔の同誌や「ホラーM」の懐かしい名前が見受けられます。
前作から引き続き登場の御茶漬海苔さん、犬木加奈子さん、千之ナイフさん、ペルソナさん、坐麿屋ミロさん、たみさん、昇龍亭圓楽さんそして4コマ漫画の佐藤さくらさんに今回は稲垣みさおさん、松川郁さん、そして奇想漫画家の駕籠真太郎さん、新鋭の徳山明人さんを加えた陣営です。
ネームバリューの有る作家さん達の作品が有る程度予想された内容が多かったのに比べ、たみさんの「薬用人魚姫」が借金で首が廻らなくなったホスト達を餌とし、政財界VIP向けの長命食材として養殖されている人魚の設定と柔らか味の有るキャラクターデザイン等含めて良く出来ており気に入りました。
お目当ての問題作家駕籠真太郎さん作品はグリム童話「小人の靴屋」の翻案物で、小人のマシンの様な邪悪振りよりも女たらしで怠惰な靴屋がシリアルキラーと化していく様の方が怖い佳品でした。
連続掲載陣では千之ナイフさんと佐藤さくらさんは設定を継続していますが、後は完全に書き下ろしです。
前巻より、エロティックさと恐怖の融合度は下がって来た気が致します。今後の方向性に期待です。