クレアモントホテル [DVD]
今年上半期見た映画で最も心に残った一本。漸くDVD化され多くの方と感動を共有できるのが嬉しい。
原作は英作家エリザベス・テイラーの残した同名小説。長年連れ立った夫を亡くしたサラことバルフリー婦人は、ロンド
ンにあるクレアモントホテルに長期滞在することを決める。そこで同じく滞在する老年の同士達、ホテルの近くに住む小
説家志望の青年ルードことルードウィック等との出会いを通し生まれる様々なエピソードを描く、というのが概要。
中心となるのはサラとルードの交流エピソードだが、この二人は勿論脇役が皆個性派揃い。ホテルの常連客はもとより
ホテルのウェイトレス・荷物持ちまで癖ありだが愛すべきキャラクター達を英若手〜ベテラン俳優陣が力演、観終わった
後端役の些細な台詞・演技まで記憶に残るのは凄い。
クレアモントホテルに集った常連客達は初めは変わり者揃いに感じるが、作品が進むにつれ皆一癖ありながらも各々の
やり方で人生の夕暮れ時を謳歌する様子が見えてくる。その姿はこれから老いを迎える私に希望を与えてくれた。
ドラマ「Sex and the City」を愛し、色恋沙汰に胸躍らせ、ピアノに合わせて歌い踊る。しかもその生き様に品の良さと誇り
を忘れないところが素敵。
一方で本作は死と孤独というシリアスな側面をも描く。ホテルで起こるある事件は、家族があれ友人があれ、死ぬ際は誰
でも一人という現実を見せつけられるが、それに凛とした態度で望むある人物の潔さが美しく、自分自身このような覚悟
で死を迎えられるか考えてしまう。
サラとルードのエピソード内では、深夜にルードの部屋に二人きり、ルードが静かにギターを爪弾き彼女が愛する夫に
因んだ想い出のナンバー「For All We Know」を歌うシーンが思い出すだけで涙腺が緩む素晴らしさ。同ナンバーが再
度流れ出すとあるシーンでは、観た人の心にまで特別な曲として記憶に刻まれるかもしれない。
恋・老い・孤独・死…人間が老いる際に避けられないテーマを、コミカルとシリアスな展開をうまく織り交ぜて描いた秀作。
是非登場人物達の生き様にくすりと笑い、涙してください。
モンゴメリー・クリフト―エリザベス・テーラーの人生を狂わせた男 挽歌への旅路
著者の略歴を見ると1937年生まれ、法政大学中退後、新聞編集の仕事をし、1965年「食料新聞社」入社、1998年井上企画設立とある。いわゆる、業界の人ではない。
著者が「あとがき」で自ら言っているように「本書はモンティの伝記でもなく、評伝でも無論ない。言ってみればぼくのファンレターである。」との事である。
読み進んで行くうちに、確かにモンティのファンなら誰でも知っているような記述の多いことに気がつく。巻末に沢山の引用文献が挙げられているが、本書はそれらの文献からの引用、孫引きなどが多く、著者が足で調べた第一次資料がない。その限りでは熱烈なモンティファンが多くの文献を読み漁ってまとめたものに過ぎない。
私にとって目新しいことは、モンティがホモ、いや男女とも愛する両刀遣いだったというくだりである。これは私のモンティに対する思いを少なからず傷つけた。
モンティが隠遁生活を送っていたことはしっていたが、「陽のあたる場所」や「此処より永遠に」で馬鹿売れしたあと、「シェーン」や「サンセット大通り」「エデンの東」などの大役を蹴って、芝居に専念したというのも初耳である。アラン・ラッドのシェーンもひょっとしたらモンティがやっていたのかも知れない。
エリザベス・テーラーは「陽のあたる場所」でモンティと共演した後、人格的に破滅を辿るモンティを陰に陽に支え続けたが実らず、モンティは45歳と言う若さで突然死を遂げてしまったそうだ。
Life Lessons: Two Experts on Death and Dying Teach Us About the Mysteries of Life and Living
毎日、不平不満が多く仕事におわれ、心の余裕がすくなってきている。 この本は人生の大切さ、感謝の気持ちを再確認させてくれる貴重な本である。 死を直前にし人生の貴さを教えてくれる癌患者など、著者はさまざまなエピソードを 通して読者に人生のすばらしさを伝える。 人生の終わりはいつだれに来るかわからない。だが死は怖れるのものではなく 逆に勇気を与えててくれるものだと分かった。気持ち新たに日常生活を送る るエネルギーを自分の中で感じられるようにしてくれた本一冊だ。いっきに読んでしまいたくなるお勧めの本だ。
赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法
子育てをしていく中で疑問に思ったこと。「抱き癖は気にせずにどんどん抱っこしてあげましょう」と母子手帳には書いてあるのに、その次に続けて「でも抱っこやおっぱいでの寝かしつけばかりしていると後々困った事態になりますよ」とどうして書いてないんでしょうか?あと、赤ちゃんの生活リズムを整えてあげることが何より大切だということも・・・
この本が他のネントレ本と違うのは、現在の日本にいちばん多いと思われる「母乳育児で添い寝」でも時間をかければ赤ちゃんは朝までぐっすり寝てくれますよ、という内容であること。
赤ちゃんが寝てくれない・・・という問題は、育児をしていく中で最大のストレスになります。それなのに、赤ちゃんの睡眠に関する基本的な知識については不思議なことに誰も教えてはくれません。できれば妊娠中〜生後2か月までくらいにこの本を読んで、赤ちゃんが低月齢の頃から毎日の生活リズムを整え、おっぱいや抱っこに頼ることなく心地よい眠りについてもらえるように導いてあげましょう。そうすれば最後の手段である「泣かせるネントレ」をする必要がなくなりますし、夫婦円満で楽しく育児ができますよ!