MONO第35回公演「なるべく派手な服を着る」 [DVD]
2011年10月、劇作解体新書という企画に、こちらのMONOの劇作家土田英生さんが出演されていました。
その教材として「なるべく派手な服を着る」の台本をいただいたのですが、会話のリズムやキャラクターの個性が活字からもリアルに想像できるほど秀逸な作品でした。
舞台上ではどのように表現されたのか、どうしても知りたくて本商品を購入いたしました。
劇団のカラーを知らなかったので、イメージとの食い違いはありましたが、とても好感のもてる良い劇団だな、と感じられました。
作品のテーマは家族です。家族という定義は何なのか、色々と考えさせられるテーマですが、小難しいことを考えずに、純粋に楽しめる作品です。
そしてなにより、舞台セットが素晴らしい。
土田さんは舞台セットから脚本を組み立てていくらしいので、作品を担う重要なファクターの一つとして、舞台セットにも注目してほしいと思います。
NANA -ナナ- スペシャル・エディション [DVD]
漫画の原作と映画の間尺の関係で 内容があっさりしててちょっと手応えなさすぎな感じです。
もう少し上映時間延ばしてでも心の葛藤とかなにか表面的なストーリーをなぞっていくみたいなことではないものを盛り込んでほしかった気がします。カット割とか好きじゃないところもあったけど映像は全般的に綺麗だし みてて楽しめるからあと一時間近く長くして内容を掘り下げてビジュアルではない中味にスポットライトをあてても良かったんじゃないかなと個人的には感じました。
ライブ映像のところと ハチ役の宮崎あおいさんの演技力の上手さで星一つアップしました。
音楽は素敵です。
映画館で見るにはちょっと物足りない気もしますが、特典映像付のDVD版なら 見て楽しめるかなあってイメージです。
恋する乙女と守護の楯 ドラマCD~妙子の温泉事件簿~
聖(セント)テレジア学園。ここはお嬢様の情操教育を目的とした女学院である。
そんな中、新人エージェント「シールド9」が、特殊要人護衛任務として女学生「山田妙子」となり立ち向かう。
彼こそが、本作品の主人公に当たる本名を「如月修史」である。
ドラマCDでは、ゲーム本編を原作としておよそ中盤程度にあたり、撫子会(一般的に生徒会)として修学旅行の下見に行くことになった。
今回の任務目的は、下見に行く温泉に入りつつ、かつ護衛対象であるお嬢様方を秘密裏に守り抜くことである。
正体がばれれば即撤退。かつ常に周囲の危険を感知せねばならず、お嬢様方から離れることを許されない!どうするシールド9!?
といった内容が大まかな本作品の説明です。
「如月修史」は、幼い頃から警備会社アイギスの中で育ち、周囲を男性ばかり。女性に対して極度に免疫が無いのです。本人自身も警備に当たり「ムリですって!つーかムリだ!俺、男ですってば!」と叫ぶばかり。
肝心のドラマCDは、原作を知らなくても楽しめるように、簡単な説明をしてくれたり、登場キャラクターの解説をしてくれるなど親切な作りになっています。
また、収録状態もとても良かったです。ドラマCDは必ずヘッドフォンで聞くようにしているのですが、左右のバランスもきちんとしていて、音の左右の動きや立体感を感じさせてくれるところも良かったです。
また、今回ドラマCD化に当たって、本編では声が無かった「如月修史」に声優がつきました。これには今人気の「釘宮理恵」さんが当たっています。「如月修史」は成人男性という設定に対して、どのような声を当てるかという点も非常に楽しめる点でもあります。一方で潜入任務であるわけで、お嬢様としても振舞わなくてはいけないのです。非常に深みのある役どころを演じられたと思います。
個人的には大満足の出来でした。
ゲーム本編を知ってるとちょっとニヤリとさせられるシーンもあったりして色々楽しませていただきました。
密かにPS2とかに、移植リメイクとかしてくれないかと思っているのですが、今回のドラマCDで作品の面白さや雰囲気が伝わる出来になってると思います。
遺魂
著者は金嬉老事件、朝鮮人擁護の立場なので、三島もそうだったかのように無理に繋げてましたが、それは明らかな我田引水です。
三島は文化防衛論の中で「戦後の日本にとつては、真の民族問題はありえず、在日朝鮮人問題は、国際問題であり、リフュジー(難民)の問題であつても、日本国内の問題ではありえない。これを内部の問題であるかの如く扱ふ一部の扱ひには、明らかに政治的意図があつて、先進工業国における革命主体としての異民族の利用価値を認めたものに他ならない」と在日朝鮮人を政治利用する左翼を批判し、金嬉老事件についても「日本人を平和的にしか救出しえない国家権力」を未来暗示する出来事とみています。著者は文化防衛論すら読んでないんでしょうか?
家をつくって子を失う―中流住宅の歴史 子供部屋を中心に
最初は住宅史から紐解き、当時(明治〜昭和にかけて広く)の世間一般的な考えを
モデルハウス、新聞記事、建築誌などを通して紹介や考察がなされている。
中盤からは、それぞれの時代の子供部屋に対する考えや、設計案について論じている。
終盤は、アンケートや事例を通して、子供部屋を持つ家の現状を述べている。
読んでいて筆者の熱意が伝わるし、建築・教育学の観点からも非常に面白い。
この本の最大の弱点は、現代の住宅に対する現状は記されているが、具体的な対策・間取例が皆無に近いことである。
そのかわり、自分なりの個室に対する考えや意見を持つことはできるかもしれない。
この本の内容が膨大なだけに、最後まで読んでも具体的な解決案が出てこないことに納得いかない人が多いかもしれない。
ただ、それだけ理想の住まいを完成させるのは難しいことなのである。