Dear Friends ディア フレンズ [DVD]
生きる意味を見失った時,この世に自分を繋ぎとめるものは何か?
それを教えてくれる作品です.
私は男性ですが,同じような経験をしています.
同じくらいの年齢で病に冒され,抗がん剤による化学治療と放射線治療を受けています.
ヒロインのような輝かしい過去ではないにしろ,壊れゆく現実を経験しています.
そういう経験がある人達なら,よりよくこの作品を理解出来ると思います.
また,知らない人は,こういう現実を知ってほしいです.
『どうして病は俺を選んだんだ?!』
『どうして俺が苦しまなければならない?』
そういう理不尽を痛感します.
でも,そういう苦しみがあったからこそ,人よりも人の痛みが分かるようになったのは事実です.
この世で信じられるのは,目に見えたり,聞こえたりするものじゃないです.
『感じるもの』それだけです.
俺ならあのクラブの男のような愚行はしないな〜.冷めるどころか,むしろより愛おしくなるな!
仮に北川景子並のルックスならよりだわ(笑)
正直,北川景子がここまで素晴らしい演技が出来ると思いませんでした.モップガールから北川ファンですが,これを見てよりファンになりましたね.
作品も最高ですが,北川景子の演技にも脱帽させられる作品なので,かなりお勧めです!
スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート [DVD]
東京日航ホテルでのライブ。スウィングガールズが出てくるのは後半です。
あのメガネ役の元仮屋ユイカさんは都合で出ていません。つまり16人での出演です。オーディションから2年、正月が20歳の誕生日だったり、高校の進級がかかっていたりと、それぞれのエピソードが自己紹介で聞けます。シーラカンスの兄弟も参加していて、当時の雰囲気が映像とともによみがえります。監督も最後にサックスでA列車で行こうを演奏します。
映画を楽しく見た人にお薦めの1本、アンコールの余韻が心に残ります。
ワイルド7 [DVD]
ハリウッドの雄・ワーナーブラザースと「Love Letter」以来数々の秀作を
送り出す日本映画界の雄・Robotの組み合わせは凄く楽しみだった。
また、ワイルド7は自分も愛読していたので、余計に期待させた訳だが、出来栄えは
ギリギリ及第点といった感じだ。
子供心にも最終話の「魔像の十字路」は恐ろしかった。
脚本はかなり違うが、大きな国家権力に捨て石的に向かっていく話は共通であり、
本作のヒントはこの最終話にあると思う。
オープニングの畳みこみは見事であり、さすが羽住組だ、と思わせるのだが、だんだん
尻すぼみしていくホンがちょっと残念。
まず敵役の権力者が弱すぎである(笑)。原作の秘熊首相のようなイメージで憎々しく
演じたら、中身は大きく変わっていたかもしれない。
銃撃戦の迫力は凄いが、7人対数百人の戦いであそこまで弾に当たらないのもどうかと・・・
全体的にもっとシリアスに撮って欲しかったなあ・・・
俳優陣も草波役の中井貴一はピッタリだったが、ワイルド7の面子はもう少し考えた方が
良かった。特に飛葉役は椎名桔平を充てるべきだったと思う。
瑛太と羽住監督だとどうしても「銀色のシーズン」のイメージだ(笑)。
フカキョンと本仮屋ユイカも今回は違う女優の方が良かったのでは・・・
特典ディスクはDVDで、メイキングやある意味本編より楽しい(笑)羽住組恒例の
ロールナンバー集などが収録されている。
舞台挨拶で瑛太も語っているが、メイキングを観るとクランクインは311の翌日だ。
プロデューサーの英断でGOしたというが、これ、ワーナーじゃなかったら延期に
なっていたかも知れない。
ロケの中心は北九州だが、都内や横浜でも撮影されている。バイク走行シーンでは
みなとみらいから次のカットが北九州という凄い編集も観られるが、横浜タイクーンロケも含めて
全部九州で撮れなかったのだろうか。
作品としてはもうひと頑張りだったが、ソフト仕様としての評価込みでの3つ星です。
ワイルド7 [Blu-ray]
70年代の人気コミックの映画版だが、その内容は、平成のワイルド7といった感じ。
メンバーともワイルドな感じがしないが、高度な火器を扱う知的集団のような感じで、
ひ弱な印象を持ってしまう。
原作のファンが見たら、失望するような内容だが、作品的には、飛葉以外のメンバーは
オマケの存在。戦術も個人行動が目立つも、組織的に編成されているとは思えなかった。
ドラマ性は低く、見所は大型バイクを使ったバイクアクションと派手なガンアクション
だけだ。使用する銃も玩具に見えてしまうのは、邦画の悲しいところだ。
作品の作りは、アメリカのアクション映画を真似たような感じだが、同時に、日本の
アクション映画の限界も感じてしまった。
連続テレビ小説「ファイト」サウンドトラック
NHK朝の連続テレビ小説「ファイト」のサウンドトラックである。すでに「連続テレビ小説『ファイト』総集編」のDVDの特典映像の中でドラマの音楽を担当した榊原大が「ピアノっていう楽器は音をポーンって鳴らすと消えていく楽器なんですね。凄く儚い楽器なんですけども、主人公優ちゃんの世代のその繊細さとか、透明感とか、凄く合っている楽器だと思っています」と語っている通り、ドラマではピアノの繊細なメロディーが壊れそうなほど透きとおった主人公の優を巧みに醸し出していた。
特に私は「『ファイト』メイン・テーマ」と「疾走」が大変印象深く、これらの音楽を聴きながら目を閉じていると、まるで大自然の中に包まれているような感じさえ受ける。もちろんドラマの影響も多大にあるとは思うが、それを鑑みても音楽として十分に評価できる作品であろう。そして映像と音楽の見事なコラボレーションこそ、このドラマの完成度を高めた決定的な要素だと私は思っている。是非、その音楽を多くの方に堪能してもらいたいと思う。