イリーナ・メジューエワ 商品

イリーナ・メジューエワ モーツァルト・リサイタル

ショパンのノクターン集で2010年のレコードアカデミー賞器楽部門を受賞した彼女は、いま最も勢いのある若手〜中堅ピアニストの一人でしょう(私の中では世界最高のピアニストの一人)。近年の彼女のショパンやベートーヴェンはまさに目から鱗の驚愕演奏でしたが、このモーツァルトも他の演奏とは一線を画す素晴らしい出来です。その実は、軽妙洒脱なモーツァルトとは正反対の厳しくお堅いモーツァルト!(こんなモーツァルトをグルダが聴いたら何と思うだろうか…。)しかし、ここまで心に深く響いてくるモーツァルトの演奏にはなかなかお目にかかれるものではありません。テンポをゆったり目に設定し、一音一音に魂を込めながら弾いているのが本当によく伝わってきます。彼女の演奏は常にストイックです。バックハウスなどの往年の巨匠たちに漂う求道者のオーラが演奏から感じ取れます。実際の生演奏でも、自分に酔うような表情は一切見せず、ただひたすら作曲家に敬意を払いながら音楽と格闘しているような印象を受けます。現役ピアニストの中でこういう厳しいオーラを纏っている方はなかなかいません。このような素晴らしい演奏家が日本に在住し日本を活動拠点にしていることは、たいへん幸運なことではないかと最近ますます強く感じています。 モーツァルト・リサイタル 関連情報

イリーナ・メジューエワ ショパン:ノクターン集(21曲)

もう多くは語りません(いえ語れません)。ただ一言…まるで「自らの信仰の為に我が身を投げ打つ様な」演奏です。ただ、他のレビューの方々の中にCDの「音質」に対するご意見もありましたので、一応、私なりの感想を申し上げますと、まずは「正攻法」と言うか、極めて優れた録音であり音質だと私(個人的には)思いました。多分、これに匹敵する国内の録音では(例えばJAZZであるならば)「TBMレーベル」しか、他に有り得ないと思います。また録音の中にはメジューエワ自身の呼吸する音が入っており、如何に彼女が身を削って演奏しているかが(生々しく)解ります。 ショパン:ノクターン集(21曲) 関連情報




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