胃を切った人を元気いっぱいにする食事160
家族が全摘したのですが、病院では栄養士さんのお話が30分くらいと、5枚くらいのパンフだけで、入院中もあまり指導がなかったようで、すぐに再入院になってしまいました。(本人のやり方が悪いとは思うのですが)
再び返ってくる前に食事を作る人間側ももっと勉強しようと本を探しました。入院時に探した時には検索の仕方が悪く、良さそうな本が探せなかったのですが、今回はすぐに目的の本が探せて助かりました。アマゾンさんに感謝。
ご近所に全適した方が想像以上に多く、家族が色々な体験談を聞いてくるのですが、どうも、昔、手術された方と最近では術後のリハビリも違うようです。こちらでレビューの多い別の書籍は10年以上昔に発行されたものでしたが、こちらは今年出版されたばかりだったので、プロパーでは高かったけどこちらにしました。
献立そのものだけでなく、胃がんの治療、手術についてもまとめてありますし、補助栄養食品がカラー写真で出ていたり、なにより、献立がとてもおいしそうで、人数分にふやして(本では1人分で計算してあります)家族も一緒に食べれそうなものばかりです。
特に、最初に助かったのは、「ひとつまみ」「少々」のおよその目方が書いてあったこと。
年々、味付けが濃くなってしまっている家族に、あらかじめ、計り(パンつくり用の単位の小さいもの)を使って認識させることができました。
胃ガンのすべてがわかる本 (The stomach cancer book)
この金額でこれだけの情報が凝縮されている本は(医学の分野に限らず)珍しいです。
親族が胃がんを患ったためこの本を購入しましたが、豊富なイラスト・写真を用いた説明となっているため、医学的知識が皆無である私にとっても非常に分かりやすい内容でした。
密度が濃く情報量が多いにもかかわらず医学の素人にも読みやすいこの本は、とても貴重だと思います。
DEMECAL(デメカル)ピロリ菌検査キット(胃がんリスクチェック)
抗体が陽性か陰性かを知りたいだけの人にとっては十分でしょう。
数値が記されてくるけれども、その数値にどういった意味があるのかについては一言も記載がない。
結果、自分でピロリ菌について調べまくることになります。
・ピロリ菌保菌者で胃の疾病に罹る人は5%くらいであること(研究によって多少の誤差有)
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍に罹患している場合のみピロリ菌の除菌にも保険が適用される
・胃炎の場合にはピロリ菌の除菌には保険が適用されない
・一度除菌しても、再感染したという書き込みが幾つも見られる
・潰瘍を繰り返す人には除菌は効果があるといえる
・ピロリ菌は胃酸には強いが、特定の食物(乳酸菌、ブロッコリーのスプラウト、マヌカハニー等)に減菌効果がある
・ピロリ菌には常在菌としての役割もある可能性がある
・除菌により食道がんが増える可能性が指摘されている
・胃の疾病に罹った人の9割にピロリ菌が発見されている
結局、未だにピロリ菌に関しては良く分かってない部分があるように感じられた。
除菌するかどうかは最終的に本人の判断に任される気がする。