ベスト・オブ・カーリー・サイモン
♪代表作「うつろな愛(You're So Vain)」をふと聴いたのが、カーリー・サイモンとの出会いでした。
シンガーソングライター、カーリー・サイモンは、深い陰影を感じさせる独特のメロディーに乗せて、人の心の「あや」や「ひだ」を、あるときは優しく、またあるときは力強く歌い上げます。
「うつろな愛」が聴きたくて買ったベストアルバムですが、選曲が大変良くて、今ではアルバムまるごと気に入っています。輸入盤レビュー欄に、「キャロル・キングの『つづれおり(Tapestry)』に匹敵すると言っては過言でしょうか?」という、カーリーの熱烈ファンと思われる方の熱いレビューがありました。(『つづれおり』も私の愛聴盤。この時代の女性シンガーが好きです。)
ミック・ジャガー、ポール・マッカートニー、キャロル・キングらのバックコーラスや、夫ジェイムズ・テイラーとのデュエット曲などが収録されています。他にも何枚かベストアルバムが出ていますが、このアルバムは初期の作品ばかり全10曲。じっくり聴くのに、私にはちょうど良い曲数と時間です。♪
1「幸福のノクターン」(That's the way I've always heard it should be):デビュー・アルバム『カーリー・サイモン』('71)からシングル・カット。ジェイコブ・ブラックマンとの共作。結婚を前にした女性の繊細な気持ちを歌っています。
2「愛する喜び」(The right thing to do):カーリー作。イントロのピアノが印象的。
3「愛のモッキンバード」(Mockingbird):夫ジェイムズ・テイラーとのオシドリデュエット。二人の掛け合いのような感じがとても楽しい。イネス&チャーリー・フォックス作のリバイバルソング。
4「悲しい伝説」(Legend in your own time):カーリー作。カーリーの特徴がよくでているメロディーを切々と歌っています。パーカッションはアンディ・ニューマーク。
5「夢のような家」(Haven't got time for the pain):ジェイコブ・ブラックマンとの共作。(うまく表現できないのが残念ですが)、少しずつ色合いを変えながら続いて行くような、微妙な翳りのあるメロディーラインが魅力的。
6「うつろな愛」(You're so vain):カーリー作の大ヒット曲。アルバム『ノー・シークレッツ』からカット。バックコーラスにミック・ジャガーが参加。ほんとに好きです!
7「ノー・シークレッツ」(We have no secrets):カーリー作。複雑な女性心理を歌った曲。メロディーラインがやはりとてもいい感じ。
8「ナイト・アウル」(Night owl):夫ジェイムズ・テイラー作曲。バック・ヴォーカルに、ポール&リンダ・マッカートニー、ボニー・ブラムレットが参加。
9「アンティシペイション」(Anticipation):カーリー作。「うつろな愛」とならぶ代表曲。’72年、グラミー賞(最優秀女性新人賞)を獲得。
10「ダンスにうかれて」(Attitude dancing):ジェイコブ・ブラックマンとの共作。バックコーラスにキャロル・キングも参加。カーリー自身がピアノを演奏。
以上、解説を参考に自分の感想も。歌詞カードと簡単な曲の解説(リーフレット)が付いています。対訳はありません。(国内盤は高くなっていますね。輸入盤の方が安価なので、おすすめですが、歌詞カードの有無はわかりません。解説のようなものは無いことが多いと思います。但し、このCDに関しては、日本語版の解説もごく簡単なものです。歌詞はネットで探せる場合もあります。)★日本語のタイトルは「愛」とか「夢」とか、どうもダサくていけません。これではまるで砂糖菓子のような甘ったるい歌を思い浮かべてしまうではありませんか!
Reflections: Carly Simon's Greatest Hits
しばらく彼女の声を聴いてなかったのでGreatest Hitsのタイトルに魅かれ聴いてみたけれど、やっぱり初期の彼女が一番。本当にタイトルどおりかなと思ってしまった。
フロム・ジャネット・トゥ・ダミタ・ジョー [DVD]
ひるむことなく自分をさらけ出せるジャネットの魅力にあふれています。
かわいい笑顔は健在で、ダンスも無理がありません。
どうしたらこんなに素敵な女性になれるのかなと何時も思っていますが
きっと最愛の兄マイケルが大好きな妹ジャネットを守り導いてくれていて
なによりもジャクソンファミリーの愛がジャネットと言う人を通して現れているような気がしてなりません。
いつまでもジャネットのファンでいたいです。
そして私もかわいくいたいです。
No Secrets
シンプルで暖かく、「うた」を大切にした真面目な作品です。ミックジャガー、リトルフィート、ポールマッカートニーといった、たぶん当時私生活はかなり不真面目で気後れするほど豪華なミュージシャンの参加があったこの作品は、21世紀の今聴くと、無垢で素朴にすら思えます。爽やかな夜に聴くと、もっといい気分にさせてくれるでしょう。素敵な楽曲、チャーミングなボーカル、粋なミュージシャンたち、そんな奇跡の出会いがロンドンのスタジオであった、その事実に素直に感謝したい気持ちです。