人間・失格―たとえばぼくが死んだら (幻冬舎文庫)
希望もなく、シリアスで暗い物語の様な印象を受けました。
テーマは人が人を殺して良いのか?ということだそうですが、とても難しいテーマです。
何が善で何が悪なのか。そしてその曖昧な線引き。また平等について色々と考えさせられました。
重い話なのですが、その分読み終わった後の考えることも多いかと思います。
文章はとても読みやすく、難しい表現も出ていませんので、中学生くらいでも読めるかと。
ただ考えさせられることは、何度も言うように、難しいかも?って感じです。
人間・失格-たとえばぼくが死んだら- DVD-BOX
リアルタイムでみていたのは誠くんに近い年だった。
今は森田先生に近い年。
年をかさねて改めてみたときに感じること。
それぞれの「すれちがい」
誠の周囲に発するそのときどきのSOSのサイン。
いじめの兆候を、そのSOSを見つけるのが教師の才能だと新見先生がいってたけれど気づかせないようにしてたのはそういった本人。
「ぼくは、わからない」
「ぼくは、なにもしてない」
「教えてほしいのはぼくのほうです」
誠を重ねて見るとつらい。
誠の保護者としてみるのもまたつらい。
どうしたら彼を救えたかな?今も考えてます。
もちろんこれはドラマだけれど現実におきてる、ここまで陰湿ではなくてもSOSを出してる人がいたら・・・
私なら相手にどうせっする?
なにげない、流してしまいがちな言葉をどう受け止められる?
言葉になれない表情、態度、仕草、どんなふうに感じてあげられる?
年数たって今見返したときのほうがリアルタイムで見ていたときよりもずっと深く、表面の「いじめ」以外にも裏を見れてる、リアルさを感じることができます。
大人社会がすべてこうだとはいわないけれど、立場とか、権力、事なかれ主義・・・・・
評価は5プラスです。
人間失格 [DVD]
途中まで「ジャニーズ主演映画の割には、ちゃんとしてるじゃん」と思って観ていたのですが、ラストで失望しました。
原作だと、薬中のため隔離されていた施設から療養先に移ると、そこは小汚い住まいで、
主人公を見下して粗雑な扱いをする女中との生活が待っています。
「放蕩暮しの末に、とうとう人間扱いされなくなってしまった…」と主人公が思う事で、
タイトルの「人間失格」へとつながるんですが。なぜ、そんな大切な部分を、勝手に変えるんでしょうか?
あと、主人公が女ったらしなのは、顔や育ちが良いからだけでなく、頭の良い知能犯だからという点も伝わりません。
泣きじゃくる従姉にリンゴを食べさせる場面がありますが、原作では「びーびー泣く女には甘いものを喰わせるに限る」
といった主人公の思考が書かれており、「ただハンサムな青年が優しい」という事ではなく、意図的に操っていたわけで。
そこをはっきり描くと、ジャニーズ的にNGなのかも知れませんが。
とにかく、自分としては残念な結末でした。
人間失格
「人間失格」衝撃的なCDの名前に驚いたけど、
このCDに会ったのはYou Tubeの動画でした。
東日本の大震災の動画だったけど、
その動画を見ていたら涙が止まりませんでした。
誰が歌ってるのかも気になってネット中探したけど。
Amazonさんで売ってたので迷わず買いました。
この歌は震災よりずーっと前に作られたと思うけど。
心に残る歌の一つになりました。
今では暇さえあれば聞いています。
人間失格 (集英社文庫)
私は、性格の障害を持っているかもしれなくて、
その障害について色々調べていたら、太宰治も
同じ障害をもっていたそうで、凄く興味津々で、
一気に読んでしまいました。主人公と自分が
かなりダブル所があって、あ〜同じだな。と
思いながら読みました。
やっぱり私はダメだな〜。と思いながら、反面、
人間失格が多くの人に支持されるのは、みんな
何処か惹かれ、同調する部分を持ち合わせている
ということなのか。と思うと、私も少し救われま
した。私自身が存在していることを許可してあげ
ようと思いました。読んで良かったです。
他の太宰作品も全部読みます。