
ねこぢる草 [DVD]
原作を知らずに見ました。
むちゃくちゃ絵がいいです。砂の表現、水の表現、影の表現、不気味なリアリティ。
3DCGじゃない手書きアニメ独特の歪んだ広角レンズでぐいぐい動いてるうちに
ぐいぐいと夢のようなとろーりとした世界に引き込まれていきます。
一応ストーリー仕様にはなっているもののはっきりしたストーリーというもので
進めるわけでもなくキャラクターで進めるわけでもなく、淡々とした心地いい流れが
連なって、ずーっとずーっと見ていたい究極の心地好い快感アニメ。
ちょっと落ち込んでる時とかに見ると、元気を押し付けるようなものより
元気が出たりするのが不思議ですw
いつでも見れるように手元に一つDVD置いておきたいアニメ。
萌えでもオサレでもない不思議なアニメですがもっとこういうアニメ作って
欲しいです。

ぢるぢる旅行記 (インド編) (Bunkasha comics―Manga Aloha! series)
夭逝したある種天才のねこぢる(とその夫 山野一)による
インド・ネパールへの旅行の風景.
インドに行けば世界観が変わる,とか
言われますがここではそんなものは
最初から期待されてません.
バラナシでバングを呑み,はっぱを吸いながら
サドゥーを追いやり….こういう感性の人が
もういないなんて,なんとも淋しい世の中です.
2000年のクンブメーラ(ヒンズー教最大の祭典)を
ねこぢるに楽しんでほしかったなあ.

ねこぢるまんじゆう (BiNGO COMICS)
ねこぢるの作品をいくつか読みましたが、一般に幼さ拙さが漂う・・・そこが持ち味とも言えますが。
なかではこれが一番よかったし、皆さんにも読んでいただきたいです。ねこぢるはこの作品を描くために漫画家になった?。
育ての老人の死により野良化した、いたいけな二匹の子猫たちが切なく愛らしい。
今際の老人が最後まで二匹の行く末を気にかけているそばで、無邪気に遊び呆ける姿が何とも哀れでした。
所詮生きのびることはできないであろう野良の子猫兄弟。ギャグでありながら悲劇性を内包する物語です。
ねこじる自身の悲劇性をも暗示させるような・・・とまでは考えすぎでしょうか。

ぢるぢる旅行記 (総集編)
メンヘラなんですかね?この方。
と思って調べてみたらやはり亡くなられていますね。
私はこういうノリは好きな方です。
好き嫌いがはっきり分かれる本じゃないでしょうか。
「ガンジャ」とか「もってかれた」などの表現にピクッと来る方、楽しめます。
なんか昔の自分を思い出した。
インドの雰囲気はつかめると思います。