歌劇《蝶々夫人》全曲 [DVD]
もちろん、わたしたちにとって違和感のある演出かもしれないけれど、だからといって、ただ拒絶するのも大人気ないし、ぎゃくに、「ヘンなニッポン」の表象を面白がってみたりするのも、もう食傷気味(『ミカド』のDVDにくらべれば、それほど変ではない)。
ここは、プッチーニにとっての「ニッポン」とか、ポネルにとっての「ニッポン」を、冷静にみることができる貴重なドキュメントとして楽しみたい。
ひるがえって冷静に考えてみれば、わたしたちも「アメリカ」や「アフリカ」などを、どれくら正確に把握しているのだろうか、ということも、思い返すべきだろう。
いや、「正確な異文化(他者)理解」というのは、どのようなことをいうのだろう? 果たして可能なのだろうか?、というところまで思いを馳せるべきなのかもね。
船曳さんの『「日本人論」再考』を読みながら、がオススメ。
蝶々夫人 MADAMA BUTTERFLY - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 8 (DVD2枚付きケース入り) プッチーニ作曲
八千草主演の映画蝶々夫人を待っていた。こんなところ(世界文化社)から出ていようとは!この当時にイタリアにこのようなセットを用意できたことだけでも奇跡に等しい。日本人が見てもなんの違和感がないのはすごいと思う。そして八千草薫の蝶々さん…悲しくなるくらい可憐で美しい蝶々さんである。そのあどけない笑顔を見て涙があふれた。これこそプッチーニが思い描いていたであろう蝶々さんの理想の姿であろう。八千草薫は吹き替えではあるけど、すべてイタリー語の歌唱を覚えたのだろうか?すごい根性である。映像はどの場面を見ても息をのむほど美しく、名画のようだ。そしてプッチーニの音楽がそれをいやがうえにも高めている。音楽は映像上つぎはぎだらけになっているが、これは許せる範囲であろう。
阿修羅のごとく1 [VHS]
今、BS2で再放送していますが、最初にこのドラマを見た時はまだ高校生でした。はじめて見たときに高校生ながら『女って恐いな』って思い、子供心にも忘れられないテレビドラマのひとつになりました。40歳になって、見返してもやっぱり『女は恐い』でも、4人姉妹のどれもが自分の内面にあり、つくづく『向田邦子はすごいっ!同じ女性でこの洞察力』と改めて思いました。向田作品はどれも好きですが、やはり一番をあげよと言われたらこの作品です。惜しい方を亡くしました。いま、生きていればこの混沌とした時代にどんな作品を書いたか是非読みたかったです。
岸辺のアルバム DVD-BOX
わたしのハードディスクにはTBSチャンネルの全話録画がはいっているのだが
それでも今回のパッケージソフト化には興奮をおさえられない。
買おうかどうしようか。
このさきレビューを書かれるかたにはぜひソフトパッケージの内容などについ
てくわしい紹介をお願いしたい。
このドラマを評判だけ知っていて観たことがないというかたにはたった一言だ
けのアドバイスを。
買うべき。
TBSにはやまほどの山田太一ドラマの傑作がある。
続々のパッケージ化をお願いする。