カストロ家の真実 - CIAに協力した妹が語るフィデルとラウール
キューバ革命を全否定してアメリカと手を結んだ悪たる妹の暴露本…そんな本のように思えるが、そうではない。
家族(妹)という立場から、冷静に兄であるカストロとラウルの性格を分析し、カストロ家の親族という立場を「利用」して、キューバにいた頃から、(後に、亡命という選択をせざるを得なくなり)アメリカへ亡命した今でも、キューバ国民に人道的な思想を持って、手を差し伸べてきた軌跡を文章化したものであり、革命の裏側、暗部、そして今までヒーロー視されてきたゲバラへの意外な印象など、読み応えは充分ある。
キューバのために人生の全てを捧げたカストロ兄妹。これほどに、影響力を持つ兄妹が他にはいるだろうか。その兄妹を産み育てた両親の考え方や教育の仕方、また今まで誤解されてきた一族への醜い噂についても一蹴している。
キューバ革命について、今まで書かれてきたどの文献よりも、(所々彼女の一方的な見方もあるものの)興味深く、真実味に帯びているように感じる。
ディズニー カーズ・トミカ C-19 ラウル・サルール(スタンダードタイプ)
ラウールはおそらくシトロエンのWRカーがモデルだと思われます。
他のカーズたちに比べてちょっと小ぶりですが、ホイールもラリー用のデザインですし、
近年のずんぐりしたハッチバックのWRカーをよく再現していると思います。
ただ、リヤスポイラーの造形が少し勿体ないと思いました。ここは樹脂で良いので別パーツだと良かったですね。
パッション [VHS]
アートです。
映画制作の舞台裏を描いているのですが、その映画が絵画をモチーフにしたアートな作品です。しかし製作の遅れや、資金不足の問題。ほかにも撮影場所の村でのいざこざや、労働問題など、シリアスなできごとに悩まされながらも、映画撮影は進んでゆきます。そこは華々しき芸術のけだるい世界です。
彼女について私が知っている二、三の事柄 HDニューマスター版 [DVD]
ゴダールの映画なのだけれど、難しく考えずに、60年代パリに住む貧しい主婦たちを撮った映画だと思って見ればいいのかもしれない。当時のファッションや住宅事情、政治状況なんかもうかがい知ることができるわけで、資料的な価値もある。
パリの工事現場やベトナム空爆、そして女性たちの住む集合住宅、そして売春行為……これらがすべて関連しているのだよ、と非常に左翼的な立場にいたゴダールは教えてくれるが、その立場は決して観念的ではなく、とても現実的なものだ。もちろん、このような社会病理を個人の視点から描くという立場は、今ではあたりまえのもにになっていて、目新しいものではないかもしれない。しかし当時の左翼からすれば、衝撃的だったに違いないし、ゴダールはやはり頭がいいとも思う。しょっちゅう挿入される哲学的な話はゴダール映画にはつきものと思って、軽く見ておきましょう。
ともかく、当時の主婦たちの生活ぶりが興味深く、いまのパリについてもいろいろと想像させられる。女優たちもみな魅力的なのも楽しい。
DVDの画質に問題はないが、パソコンで再生すると音がぶつぎりなって聞こえてくる。再生環境には注意する必要があるかもしれない。