Mr.Maric World/Paychic Entertainment Sound
小室さんのインストは、テレビ番組のBGMでさり気なく使われている事が意外と多いですが、
その中でも隠れた名曲なのが、このアルバムに収録された「T-Meditation -超越瞑想-」。
2003年にアルバム『Piano Wind』にも収録されたので、
天気予報のBGMなどで、時々耳にするようになりました。
特に2分54秒以降の展開がドラマチックですよ。
Mr.マリックのアルバムということで色物扱いされがちですが、
楽曲自体は至って真面目に作られたのもです。
ヒーリングアルバムとしても、オススメです。
パーソン・オブ・インタレスト<ファースト・シーズン> コンプリート・ボックス [Blu-ray]
TV出身で今や映画界でも成功を収めたJJ・エイブラムス氏、
そんな彼の名にあやかったドラマが雨後の筍のごとくポンポンと登場してまいりました。
本作も然り。
ただしエイブラムス氏の名前はクレジットされてますがクリエイターではなくあくまでプロデューサー名目。
主役の一人にLOST組のマイケル・エマーソンが加わっている辺りの繋がりもあるんでしょうか。
何と言っても注目すべきは実質的に仕切っているクリエイターがジョナサン・ノーランであることでしょう。
今や飛ぶ鳥落とす勢いの、あのクリストファー・ノーラン監督の弟さんです。
「ダーク・ナイト」や新作「ダークナイト・ライジング」では脚本も共作している人物。
本作は彼にとって初めてのTVシリーズとなります。
物語の骨子はシンプルでネットワークのスペシャリストにして謎の大富豪フィンチ(マイケル・エマーソン)と彼にリクルートされた元エージェント、ジョン・リース(ジム・カヴィーゼル)が「人助け」に奔走するというもの。
タイトルのPerson of Interestとは「渦中の人物というか(当局の)関心の対象人物」といった意味で容疑者といったニュアンスです。
シリーズがスタートした時点ではこれがSFジャンルなのか変則的な探偵ドラマなのかもはっきりとせず少々戸惑ったのも事実。
SFの要素とは、この謎の人物フィンチ氏が作り上げた”マシーン”によってNYの街は全ての監視カメラ、インターネット、携帯電話などのネットワークが常に監視されているという設定のため。
その目的は911の様なテロを未然に防ぐ名目。
ところがマシーンはテロとは関連の無い潜在的な暴力行為の可能性も含めて自動で算出してまいります。
国家は個人の案件には不干渉の態度を取っているため、フィンチ氏が個人的にその情報を解析し危機に見舞われる人物を特定し、リース氏と共に守ろうとするというのが基本フォーマット。
シリーズのベースとしてフィンチ氏の謎めいた素性、リースの過去と彼の抹殺をはかる組織との攻防も盛り込まれております。、
実は肝心の”マシーン”に関するネタは物語の核心にはなってないんです(今のところは)。
SFの設定を使いながらもSF臭が希薄な辺りは「インセプション」などとも相通じる物を感じさせます。
しかし場面転換などのシーンには常に監視モニター画面を使うなど、雰囲気作りに関してはさすがにアメリカのTVは巧い(多分すぐ日本のTVでも真似するでしょう)。
当初はあまり目立つドラマではなかったのですが後半に向けてクレバーな展開が盛り込まれていたり、登場人物にもひねりがあったりして後半に向けて加速度的に面白くなってまいります。
”マシン”がはじき出すのが必ずしも「犠牲者」とは限らず、救った人物が牙を剥く強敵となって立ちふさがる展開も良いアイデアです。
しかし一番感心したのはサイドを固めるNY市警の二人の刑事の絡ませ方。
犯罪現場に現れては被害者を命がけで守り、忽然と姿を消す「スーツ姿の男」を追う女性刑事カーター。
もう一人はリースの御目こぼしで命を救われた代わりに彼の手足となる羽目になった元汚職刑事ファスコ。
このひねりの入った二人との関係を通してフィンチ&リースを加えて図らずもチームを形成して行く展開が中々にウマい。
主役の二人は共に「華」には欠けますが演技力は実に手堅く、結果としてどのエピソードも安心して見ることができます。
物語が進むにつれてこの二人の間にニュアンスに満ちたユーモアが生まれてくる辺りも成功の大きな要因でしょうか。
エピソード毎に趣向を凝らした展開も全体的に質が高く、アクションやミステリーだけでなく人物設定と彼らのやり取りでもちゃんとドラマとして魅力的なものになっております。
デタラメな話であってもちゃんとシリアスなドラマとして育てようとしている姿勢に何より今後も期待が持てそうです。
来季も楽しみなドラマになりました。
日本人は知らない「地震予知」の正体
この本にはものすごく共感してしまう。
阪神淡路大震災を誰も予知できなかった。
東日本大震災を誰も予知できなかった。
そもそもM9の巨大地震は日本近海では起こらないと考えられていたようだ。
それに対し、東海地震はいつ起こってもおかしくないと言われて続けて30年以上経つが、起こる気配は一向にない。
学術的に確立された地震予知方法はないし、今後確立されるという保障もない。
よほどの技術革新で、地殻の中でなにが起こっているか直接見れる方法でも開発されない限り無理だろう。
そもそも予知だというのなら、当たった確率ぐらい示したらどうだろうか?
的中率をちゃんと示してもらわないと、客観的な評価すらできない。
大地震のたびに前兆現象が見つかったという報道がされるが、
これがもし本当だとすると、データの積み重ねとともに的中率が上昇しなくてはならない。
的中率が示されていないと、30年前に比べてどれだけ進歩したかもわからない。
地震予知の方法も複数あるようだが、それぞれ的中率が示されていなければ、
どの方法がよく当たるのか、比較さえできない。
そういう統計すら採っていないというのであれば、真面目にやる気がないのだろう。
外部からの客観的評価を拒むのであれば、それは病的科学だ。
「空を見ると地震がわかる」系の地震予知は限りなくトンデモに近いと思う。
地震雲は言わずもがなだが、電離層系も相当怪しい。
なぜ、地面を直接観測してもわからないものを、間接的に電離層を見るとわかるようになるのか、
納得のいく説明を聞いたことがない。
もちろん、原理的なことが一切分かっていなくても、統計的に有意に予知できるというのであれば、
それはそれで一向に構わないが、的中率が示されていないので、偶然よりも当たっているかどうか、
それすら客観的な評価ができない。
よく、断層で発生したラドンが空中に上昇し、その放射線が電離層に影響を及ぼす、といったような説明がされるが、この原理は地震雲の説明にも使われる。
つまり、ラドンの出す電離放射線でイオンが生じ、これが核となって水滴ができ、雲が生じるというのだ。
しかし、地中から出てきたラドンが雲や電離層にどのような影響を及ぼすか、実際に研究されているという話は聞いたことがない。
一足飛びにこんな話がなぜ地震予知になってしまうのか、まったく理解しがたい。
ラドンの発生は昔から研究されてもいるが、地震予知には結びついていない。
「地面を観測してもよくわかんないので、空を観測することにしました」ということではダメだろう。
一生懸命、さまざまな「前兆現象」を探してはいるようだが、どれも的中率の向上には貢献していないようだ。
これでは「研究は進歩している」とは言えない。
地震予知は一般の期待が非常に高いので、簡単にやめることはできないのだろう。
しかし、そのあり方をよく考えてみるべきだ。
科学に過度の期待をしてはいけない。できないものはできないのだ。
エネルギー源として大きく期待されていた原子力がどうなったか思い出してみるといい。
「安全な原子炉」なんて本当はできないのに、できると思い込んでいたため、福島の事故は起こったのだ。
っていうか、ハゲを治す薬の開発も期待は高いが、いまだにそういう薬はない。
地震予知もそういうものだ。
ジョイは危険予知。+3
JOYのCD「JOYは危険予知」の再発です。
再びミックスを経て原曲もずいぶんと変わっています。
「最終兵器が僕を待つ」なんかは曲のスピード自体違う 笑
未収録曲も3曲収録。かっこよい
でも音がボゴオッなところもあるから星よっつ