放浪息子 13 (ビームコミックス)
さて13巻・・・帯に書かれた副題は・・・「ぼくたちの、わずらい。」
あらすじは・・・12巻の様に大きな節目も無く、高校入学後の慌ただしい日常が淡々と・・・。
秘密のバイトがばれたり、ドキドキの恋の場面や新しい体験・・・意に反していよいよ「男」らしくなっていく体・・・修一、よしの、さおり、あんな・・・青春まっただ中の戸惑いの日々です・・・。
作者はそんな日々を「わずらい」という言葉で表し、登場人物それぞれの「わずらい」振りが微笑ましく描かれていて楽しめます。
ハッキリ言って、初めて読む「普通」の人には「変なお話」ですが、いわゆる「恋煩い」から、世間一般では変態と呼ばれる?「患い」まで、自分らしく生きたいと願う登場人物達の切実な姿を、作者は優しい筆致で描いてくれています。
巻末にはいけだたかし氏による、4ページに亘る志村氏宛「恋文」もあります。
と言うことで・・・エピソード的にはちょっと地味なので星4つですが・・・これからも長く続いてほしい作品・・・。
若さの特権・・・青少年の彷徨いぶりが眩しい13巻です。
青い花(7) (エフコミック) (Fx COMICS)
ふみちゃんの思いをあーちゃんはすんなりと受け止めきれずはずもなく。
それでも、もう、幼馴染の二人には戻ることもできない。
そんなことに気付いてしまう。
思えば、TVアニメ版の最終話の美しい世界からはずいぶんと遠いところまで来てしまったものだ。
この二人の行く先にはつらいことしかなさそうで。
それでも、目を離すわけにはいかなくて。
志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)
志村貴子ファンが待ちに待った、短編作品集。
最初、「かわいい悪魔」というタイトルが、いささか陳腐かなと思ったんだけど、確かにみんなかわいいです。
志村さんの描く女性キャラは。
「悪魔」なのは、最初に(書き下ろし1話追加)入っている「魔女」シリーズは、本当そうですね。
7つの短編、掲載誌がバラバラであるにもかかわらず、志村さんが描く女性キャラって、どの本でもどの話でも同じ雰囲気の魅力を放っています。