バットマン フォーエバー [DVD]
ティム・バートン版と比べると繊細なデザインのバットモービルやバットウィング、バットボートが新鮮です。内部メカが覗くデザインが不安感を煽りいい意味で魅せてくれます。内容はさておき、ジョエル・シュマッカー版は、デザインを見るとなかなか楽しませてくれますよ。
Batman R.I.P.
「バットマンは父親に殺される!?」
という見出しでニュースに取り上げられ、全米を震わせた最新の問題作。
脚本のグラント・モリソンの衝撃コメント「この本でブルース・ウェインのバットマンは終わりを迎えます」という言葉通り、この本以降のバットファミリー関連の各誌は、大きな転換期を迎えようとしています。
2009年以降の新刊はこの本の展開を受ける可能性が高いので、是非一読されておくことをお勧めします。
作画も非常に美しいです。
謎の組織ブラック・グローブと、心理学者サイモン・ハート博士によって、バットマンは狂気へと陥れられていきます。
ブルース・ウェインの父親、トーマス・ウェインを名乗るサイモン・ハート。
バットマンのアイデンティティ、全てを根底から覆す悲劇。
彼は本当に、ブルースの父親なのか?
そして、ブルースの生死は・・・!?
バットマンストーリーの大きな流れの、キーポイントとなる一冊・・・になるかどうかは、今後の続刊しだいでしょうか。
この本そのものよりも、「ブルース・ウェインの死」に影響を受けるナイトウィングやロビン等、周囲のキャラクターのその後が、気になるかもしれません。
バットマン
プリンスの他の作品のレベルが非常に高いところにあるので、どうしてもファンからの評価が低くなってしまいがちなアルバムです。またプリンス本人にしても「ベスト盤」を作る際に、このアルバムから1曲も選ばなかったことから、本当の意味で単なる一映画の「サントラ」としての認識しかないのかもしれません。
しかし非常にポップで耳障りの良い楽曲が並ぶこのアルバムは「パープルレイン」以降、アルバムの質とは反対に商業的にジリ貧に陥っていた(特にラヴセクシーツアーの商業的な惨敗で多大な負債を背負っていた)彼を再び第一線に引き戻し、巨大な商業的成功をもたらしたという意味に於いてはタイミング的にも内容的にも必然的に生み出された作品なのだと私は理解しています。「いつでも売れる曲を作ろうと思えば簡単にできるんだよ」というプリンスの言葉をまさに実証する形ともなり、僕自身は戦慄を覚えた記憶があります;
映画「バットマン」に使用する為の数曲を監督から依頼されたプリンスが、映画の撮影現場を訪れた際に「音楽が聞こえる…」と凄まじいインスピレーションを受けてしまい、ミネアポリスに飛んで帰って直ぐさまレコーディングに取りかかった結果、ものの数日でアルバム1枚分の曲が仕上がってしまった…というプリンスらしいエピソードのあるシロモノでもあります。
当時はこのアルバムの成功で、日本のマスコミにもプリンスが今では信じられないくらい露出しまくっていました。この成功を受けて行われた「ヌードツアー」がテレビ朝日において午後7時から2時間枠のゴールデンタイムで放送されましたし、プリンス・ファミリーの作品も続々とCD化されました。今の日本での扱いの低さからは想像も出来ないんですが、そんなファンにとって良い時代もありました。。。
このアルバムを通じて、プリンスの「ポップ」な部分を是非堪能してください。聴きやすいので、プリンス初心者の方にお勧めです。