チャールズ・ミンガス商品

ミンガス・アット・カーネギー・ホール

レコード時代は片面一曲ずつしか入っていない一局の長いアルバムです。その分ソロはたっぷり楽しめます。曲はＣジャム・ブルースとパーディドの二曲。フロントに登場するのは、ジョージ・アダムス、ハミエット・ブルーイエット、ジョン・ファディス、ジョン・ハンディ、ローランド・カーク、チャールス・マクファーソンといった個性派の面々。このアルバムは彼らの白熱したソロを楽しむアルバムですね。みんな熱いソロをとっています。バックのミンガス、ドン・ピューレン、ダニー・リッチモンドも一緒になって盛り上げています。個人的にはジョージ・アダムスが好きなので、ジョージ最高！録音もいいです。ミンガス・アット・カーネギー・ホール関連情報

ミンガス―自伝・敗け犬の下で

ちょっと・・・・・これはさすがにワケワカラン。細かい字でたっぷり書いてあるが、奇をてらいすぎて読んでいられない。半分以上が意味不明の会話で埋められている。ただ、冒頭部分はちょっとおもろかった。ま、本物のミンガス・フリークなら読み通せるのかも。ミンガス―自伝・敗け犬の下で関連情報

ミンガス・アー・アム+3

まったく隙のないアレンジの妙が光る1959年録音の大傑作。一番の特質は何と言っても敬愛するレスター・ヤングやデューク・エリントンにオマージュを捧げながら、一方で、人種差別に対しての正当な怒りを主張しているところだろう。この両極端な表現が綯い交ぜになってる不思議な一枚。実験色が強いのに同時に完成してしまっているところも稀有だ。一曲目なんかはノリノリナンバーで馬鹿騒ぎしてるけど、アンサンブルに緻密な裏付けを感じる。二曲目がレスター・ヤングに捧げた名曲。渋く揺曳する感覚がたまらなくカッコよくて痺れる。そして有名な七曲目。フォーバスとは実在した知事のことで、彼のとった差別的態度に怒ったミンガスが制作したのがこの曲。どことなく小馬鹿にしたような雰囲気と、どんどん追い詰められるような憤りを感じてしまう曲だ。演出に力を入れたのか演奏面では若干控え目のミンガスだが、その分ほかのメンバーは自由に演ってる。トロンボーン、アルト、テナーと聴かせる。個人的に好きなのがピアノ奏者のホレス・パーラン。すぐに彼だと判る独特の演奏スタイルと、誰でも魅了されるポケットの広さがいい。ミンガス作品はどれも突飛なアイデアあり唖然とさせられる創造力ありで、あれが一番とかこれが一番だとは決め付けれないが、彼のジャズに対する夢とロマン（過去との繋がり）に、ジャズを通しての正義感（未来への繋がり）があるこの一枚は永久不変の代表作に違いない。ミンガス・アー・アム+3 関連情報

直立猿人

モダン・ジャズはおそらくふたりの奇才を生んだ。天才的なコンポーザーにして類まれな演奏者セロニアス・モンク（ｐ）とチャールス・ミンガス（ｂ）だ。ともに時代の中で周囲からひときわ離れた別の山脈として聳え立ち、特異な作曲、編曲の才能と追随者を寄せ付けない全く持ってユニークなテクニックで演奏をする。ミンガスはモンク同様ビ・バップ・エイジから活躍しているベースの巨人だが、単なるベーシストというより、ジャズを芸術に高めた功績者というべきであろう。とりわけ直立猿人というアルバムはまるで抽象絵画を見るような見事な色彩感に彩られた音の浮遊に驚かされる。ジャッキー･マックリーンとＪ.Ｒ.モンテローズの二本のアルト・サックスの音色がまるでチューブから搾り出した絵の具のように空間にたち現れる。音の視覚化をこれほどまでに具現化させた音楽家はそうはいない。霧深き日では、サンフランシスコの情景を思い起こさせる映像的サウンドが充満し否が応でも車の往来する霧深き町のイメージが感じられる。このような用語は存在しないが、アブストラクト・ジャズとでも命名したくなるミンガスの構成音楽の世界に我々は完全にはまってしまうのである。直立猿人関連情報

ミンガス・ジャズ・ワークショップ・フューチャリング・エリック・ドルフィー [DVD]