Just Kids
内容などについては先行レビューを参考にして下さい。
著者は詩人としてキャリアをスタートした人なのですが、この本では難しい語彙の使用を控え、短文を積み重ねる表現手法をとっています。そのことできびきびと物語が進み、場面が移り変わっていきます。
この本は他にノミネートされた John Dower の本などに競り勝って 2010 年の National Book Award (Non Fiction) を受賞したようです。インターネットで National Book Award 2010 を検索すると授賞式での Patti Smith のスピーチが聞けます。ちょっと感極まって言葉に詰まったりと意外な面が見れますので、ぜひどうぞ。
イースター
腋毛ジャケとか、製作中にオナニーしたとかいう痛い発言はおいといてパティはやっぱすごい。このアルバムは一番ポップで聞きやすい。ライブアルバムでUAがカバーしたBecause the Nightは名曲。(スプリングスティーンは好きじゃないが) しかしこの人フェニミストっていう話と自分が女だということを憎んでたっていう話聞いたけどどっちが本当なんですかね?これだけパンクをものにできるなら女とか男とか関係ない気もするけど。ほんとに腹から声でてるよなあ。名曲のオンパレードで、ロックっていいなって心からいえるアルバム。
ランド(1975-2002)~グレイテスト・ヒッツ
いままでパティスミスに関しては「まぁまぁ好き」という程度だった、だからベストを買えばそれでいいかなという軽い気持ちだったが、彼女の魅力にノックアウトされてしまった。
なんたって彼女はカッコよすぎる、彼女こそがロック、それがたった2枚のCDで、しかも音だけでそれが伝わってくるんだからいかに凄いかがわかってくれると思います、ロックファンを自称する人にとっては絶対買い!!
私にいたっては過去の彼女のアルバム全部集めないと気が済まなくなりました。
レイヴ・オン・バディ・ホリー~バディ・ホリーへ捧ぐ
注:輸入盤を聴いての感想です。曲目は同じのようですが、この国内盤はSHM-CDになっている模様です(輸入盤は通常CD)。
本作は、2011年発売のバディ・ホリーのトリビュートアルバム『RAVE ON BUDDY HOLLY』です。
参加アーティストは、ポール・マッカートニー、フィオナ・アップル、パティ・スミス、ルー・リード、グラハム・ナッシュほか、そうそうたる顔ぶれ。手抜きのない、クオリティの高い仕上がりに満足です。
曲目および参加アーティストは以下の通り。
1. Dearest - The Black Keys
2. Everday - Fiona Apple & Jon Brion
3. I'ts So Easy - Paul McCartney
4. Not Fade Away - Florence + The Machine
5. (You're So Square) Baby, I Don't Care - Cee Lo Green
6. Crying, Wating, Hoping - Karen Elson
7. Rave On - Julian Casablancas
8. I'm Gonna Love You Too - Jenny O.
9. Maby Baby - Justin Townes Earle
10. Oh Boy! - She & Him
11. Changing All Those Changes - Nick Lowe
12. Words of Love - Patti Smith
13. True Love Ways - My Morning Jacket
14. That'll Be The Day - Modest Mouse
15. Well All Right - Kid Rock
16. Heartbeat - The Detroit Cobras
17. Peggy Sue - Lou Reed
18. Peggy Sue Got Married - John Doe
19. Raining In My Heart - Graham Nash
内容は、まず冒頭のザ・ブラック・キーズによる、渋い『Dearest』からして、もうすでに素晴らしいのですが、
私の主な購入目的だった3曲目、ポール・マッカートニーの『It's So Easy』が、とにかく力強くて、ヘヴィーなアレンジで良かった。
スタジオ録音とは思えぬほど熱気をはらんだ演奏で、もう60代も終わりに差しかからん年頃であるはずのポールの、ハイテンションな、貫禄の、今が絶好調とばかりの歌唱を聴くことができます(これだけ聴いても元気がでると保証できます)。
ほかにも2曲目、フィオナ・アップルとジョン・ブリオンのデュエットによる素直な『Everyday』、カレン・エルソンの可愛いらしい『Crying, Wating, Hoping』、She & Him による透き通った歌声の『Oh Boy!』など、それぞれが素晴らしく、気に入りました。
全体として、オリジナルに近いアレンジのものもあれば(たとえば Everyday、Maybe Baby、True Love Ways など)、かなり、それぞれのアーティストの個性が出ているもの(Words of Love、That'll Be The Day、Peggy Sue など)もあります。
だから、トリビュートアルバムを聴く醍醐味であるところの<彩り>という点では、むろん楽しむことも出来ますが、しかし一方で、全体にレトロな雰囲気を残すことも忘れない、まとまった1枚であるとも言えます。
バディ・ホリー好きの方はもちろん、誰か注目しているアーティストが1人でも参加しているという方なら、どなたでも楽しめる仕上がりだと思います。
(ここからは私見ですが、)あえて不満な点を申すなら、僕が好きなバディ・ホリー・ナンバーである『You've Got Love』『Listen To Me』が入っていないこと。
そんなにメジャーじゃないのか、偶然もれたのか、わかりませんが、予めわかっていたこととは言え、すこし残念でした。
そして音楽そのものに(それこそオリジナルのバディのような)<温かみ>が感じられぬこと。
しかし、これは現代のほとんどの音楽に僕が感じていることなので、今更どうのこうの言いません(ポールは温かいですよ。温かいをこえて「熱い」です)。
いずれにせよ質の高い仕上がりなので、星5つ、おすすめです。
Patti Smith 1969-1976
オールモノクロで美麗と言わざるを得ないポートレイトが圧倒的濃度で収録されてます。
69年〜76年までのパティ・スミスを収めて悪い作品にする方が難しいでしょうが、これは文句ナシです。
基本(この時代から)ノーブラなのでセミヌードも惜しみありません。どうでもいいような自称アーティストが脱いだの脱がないで騒いでるのが本当に馬鹿馬鹿しく思えます。
これが真のアーティストでしょう。
この内容でこの価格はコストパフォーマンス高すぎです。