りゅうのめのなみだ (名作絵本ライブラリー)
高度な技法を用いたいわさきちひろさんの精緻な絵が楽しめます。水でにじんだ淡い水彩がきちんと(くっきりと)した輪郭を持って登場人物を浮き立たせています。絵本なので物語を追ってもよし、絵を追い続けてもよしでしょう。いじめられていた竜が最後は船になってしまうのですが、子供と大人でそれぞれ違った解釈ができると思います。それぞれにあわせて想像を巡らせるのも良いでしょう。
朗読 浜田広介 名作選集~「泣いた赤おに」「むく鳥のゆめ」「りゅうの目のなみだ」~
中井さんの朗読する「泣いた赤おに」を聴きたくて購入しました。
中井さんがいろいろな声色でキャラクターを演じ分け、落ち着いたトーンの声で
朗読をしています。
お話自体は昔読んだことがあり、結末は知っていたはずなのに、美しい日本語と
中井さんの優しい声でボロボロ泣きました。
中井和哉さんのファンの方にはオススメです。
残り2編の保志さんと中村さんの朗読もとてもステキでした。
羊でおやすみシリーズ Vol.13 「君より先に僕がおやすみしちゃうよ」
りゅうの目のなみだ (ひろすけ童話絵本)
何度読んでも心が温かくなる絵本です。小さい頃は図書館などで読みましたが、大人になってからまた急に読みたくなり購入しました。
浜田さんはあとがきにこのように記されています
−まことの愛には、そのうらづけに勇気があるということを、この作は意味していましょう。清純な子どもの愛から、大きな竜のギセイの愛がうまれました。ひとつの善意が、つぎの善意をうんでいくアカシを、この作は語っているともいえましょう−
たくさんの人に贈ってあげたい素敵な絵本です★