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都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸上 (YA! ENTERTAINMENT)
今回は上下巻となっていて、ページ数も多く読むのが大変か、と思いきやいつも通りグングン読めます。途中で読むのをやめられません。IN塀戸は、いままでよりずっとスケールが大きいです。でも、スケールが多き過ぎて少し現実離れしているかも。
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怪盗クイーン、かぐや姫は夢を見る (講談社青い鳥文庫)
怪盗に探偵卿に、最強の組織に、情熱あふれるテレビやに――――かぐや姫?
日本を舞台とした、はやみねさん独特の賑やかさあふれる物語です!(作者曰く、御師匠さま&ヤウズやドライ・ドラッヘンもだしたかったらしいです。。。恐ろしい。。。 汗)
――そして、今回は切なさもあるお話です。
クイーンはなぜ、時間の流れに見放されているのに、
不老不死の薬をほしがるのか?
その子の現実がつらいものなら、聞かせてあげるお話くらいハッピーエンドがいいじゃないか
―――少しですが、クイーンからジョーカーへの気持ちの真意が見えるお話のような気がします。
「友人・友達」いつもはそう主張しても否定されるユーモアな2人の関係ですが、今回は・・・
クイーンはジョーカーを拾い、服・名前・居場所・仕事―――たくさんのものを与えました。
でも、ジョーカーがもらったのはそれだけじゃなかった。
はやみねかおるさんの小説は、ユーモアだけのギャグメインではなく、
本格ミステリであったり、
このお話のようにあたたかいものを語りかけてきたりしますよね。
それでなおかつ、ユーモアを忘れない。このバランスのよさに私は虜です(*^U^*)
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帰天城の謎 ~TRICK 青春版~
若かりし山田&上田のお話、
変わらず迷コンビぶりがおもしろかったです!
読んでいて「ん?」と思った箇所についてなのですが
作品中の会話に「電電公社」って単語が出てきます。あと「V3」。
たしか「電電公社」はNTTの昔の名称だった気が…。「V3」は昔のヒーロー?
とすると、その当時14歳だった奈緒子は今何歳?
ドラマや映画がリアルタイムの話だとすると年齢にズレが?
(2000年の初回放送では奈緒子は20歳だった気が…)
もしかしてこの時間のズレは堤監督の仕組んだ「TRICK」?
映画やドラマは「今」じゃなくて、実は少し昔の設定?
…などとTRICKファンとしては、いろいろ勘繰りながら読んでしまいました(笑)
時代考証得意な人に、なにかといろいろ聞いてみたい!
…って考えすぎ?
でも『TRICK』だしなあ、もしかして?
誰か教えて〜!
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都会のトム&ソーヤ(1) (YA!ENTERTAINMENT)
この作品は対象年齢が
ちょっと上の作品です
中・高校生向けの作品で、
女性向け作品ですね。
ただし、扱われる謎が
主人公である創也の追い求める
謎の人物、栗井栄太に関わっているものばかりです。
それと今までの作品に比べれば
謎解き要素はかなり控えめで
そのかわりに冒険がメインで
ゲームをやっている感じです。
最後にゲームをしているならばよく見る
ある場面がありますしね。
お勧めは
著者らしく謎解き要素の色が
濃く出てきている
テレビ局に創也と内人が
出演することとなる冒険です。
そう、チャンピオンの快挙の影には
もちろん闇の部分があり
二人はその陰謀に巻き込まれます。
そこで出てくる謎解きには
おおっ、と思わされることでしょう。
その他には
かわいそうな役回りしか回ってこない
ボディーガードもいたりと
笑いの場面も押えています。
これからの作品ですね。
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モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)
「銀のさじ」シリーズの1作
作家生活二十周年記念書き下ろし小説
ドジッ娘の高校生の行動と世界情勢がシンクロ、彼女の行動次第では世界は滅亡するといった感じの話でした
上遠野浩平氏の描く作品みたいな感じのものを期待していたのですが、ドタバタコメディ的要素の強い作品でした
思っていたよりもライトな作品で少し残念でしたが、楽しい作品でした