メルティランサーTHE3rd.PLANET
本作でシリーズ三作目となる恋愛SLGのメルティランサーですが、前作からのファンにとっては残念な結果となりました。
その原因はキャラクターデザインを前作、前々作と担当した人が何故か外された(?)為に、引き続き登場するランサー達の絵柄が全く違ってしまったからです。前作まではどちらかといえばシャープで輪郭のハッキリした絵柄で色彩もみずみずしい印象だったのですが、本作はなんとなくボワーッとした絵柄でいまいち納得できる出来ではありません。
マルチエンディングのストーリーもまずまず楽しめたし、SLGゲームの核であるシステム面や音楽は前作よりもかなり進歩していると思えるだけに、お馴染みのランサー達が別人のように思えるほどキャラデザインが変わってしまった事だけが残念で!した。
ここまで絵柄のマイナーチェンジを批判してきましたが、前作を知らない人なら、まあ恋愛SLGとしてそこそこ楽しめると思います。
少なくとも駄作ではありませんから・・・。
今夜、すベてのバーで (講談社文庫)
アル中(文中の表現、現在はアルコール依存症と呼ばれる)の心情がきわめて赤裸々に語られています。それは、著者自身の感想であったり、プレスリーなどのアル中の状況の例であったり、学問的な見解の紹介であったりします。
この作品から読み取れる何故飲むのか?という問いに対する答えは多様ですが、酒好きだからでは無いという事は確かです。最も説得力のある答えは単純で、時間が有り余っているから、というのがあります。確かに忙しく仕事をしていると、飲む時間はありません。暇が多いと、ふらっと酒に手が伸びるという事は深く共感します。
主役小島はアルコールで入院しますが、主治医の赤河先生は独特な男です。この型破りな先生との出会いにより、小島はいったんは立ち直るのですが、その経過は見物です。最後は二人が霊安室で乱闘騒ぎです。
綿密に資料を整えて書かれたこの作品は酒好きにとってドキッっとする場面が多いです。
大変密度の濃い作品ですが、楽しくハラハラしながら読めます。
メルティランサー
このサントラはとてもイイできです。有名な作家さんが手がけているのですが、とてもこだわりが見られます。「ただゲームの曲をそのまま出したサントラなんか自分は欲しくない!」というポリシーから、収録曲は全て録りなおし。そういう意味では、純粋なサントラではないかもしれませんが、音質も上がっているし、とにかくいいできです。
テーマソングも入って、お得なCDだと思います。