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本名 世界の英語を歩く (集英社新書)

週刊ST(旧 The Student Times)の連載を元に作られた本だそうです。内容は、主としてアジアの国々で第2言語として使われている英語を実例とともに紹介し、イギリスやアメリカの英語と違っているけれども、これは、自国の個性を積極的に主張しているのだ、何も英語はイギリスやアメリカと全く同じにする必要はない、いや、むしろ違っていた方が良い、日本もそれにならって、どんどん英語で発信しよう…といった感じでしょうか。完全にネイティブと同じ英語を使えるようになる必要はない、という部分には同意できるというか、そもそも現実的にはそうならざるを得ないのですが、全体のトーンが「反ネイティブ」という感じになっているのは、違和感を感じます。最初からそれが前提になっていて、そのように考えるのが妥当であることを読者に納得させるような議論を全くしていないからでしょう。それがあれば、そういう考え方もあるな、と思いながら読めたと思うのですが。それと、色々な国の人が自分なりの個性を主張した英語を使うことで、文化的な違いによる誤解が生じるから注意しよう、日本的な「察しの文化」はなるべく持ち込まないように、というくだりは、何だか自己矛盾のような気がします。それは、日本的個性の発現の一つなのですから。僕自身の考えは、英語はあれこれ考えずにとにかく使えばいいんだ、という感じなので、「ネイティブ・スピーカー信仰」と逆方向への極端に走っている観のある本書にはあまり共感を覚えませんでした。 世界の英語を歩く (集英社新書) 関連情報

本名 耳をすませば [DVD]

初めて観た時「中学生の頃、自分はこんなに一生懸命だっただろうか?」と考えさせられたと同時に、すごくドキドキしたのを覚えています。ジブリ作品は年齢によって違う風に見えませんか?子供の頃は主人公目線で見ていたものが、いつの間にか親目線に変わっていたり。私は19才の時に初めて観ましたが、小学生や年配の方が観ればまた違った魅力を見つけられるんじゃないかなと思います。子供から大人まで幅広い世代で楽しめる素晴らしい作品です。 耳をすませば [DVD] 関連情報

本名 月岡芳年の武者絵 大日本名将鑑 (歴史魂)

今年没後120年を迎える月岡芳年。多くの書籍が出版されていますが、本書は超娯楽ヒストリーマガジン『歴史魂』編集部渾身の一冊です。しかも『武者無類―月岡芳年の武者絵』との同時発売です。浮世絵師・歌川国芳の門弟である月岡芳年こそ、国芳の後継者と呼ぶにふさわしい絵師です。幕末から明治にかけて活躍した芳年は、「最後の浮世絵師」とも称されていますが、本書はまさに浮世絵で見る「日本通史」!明治のベストセラー浮世絵シリーズの「復刻」とは思えない斬新な構図と絶妙な彩色。戦前まで、国民の常識であった多くの歴史上の人物とその逸話が忘れ去られようとしています。歴史として、その逸話が史実かどうかという視点も大切です。しかし、日本の精神文化が伝承されていく上で、「象徴」としての逸話には大きな意味があります。美しい国、日本の再生―本書のような魅力的な図版のリバイバルは、その意味でも有意なことであると信じます。現代の歴史イラストの第一人者・正子公也氏による「芳年論」も本書の魅力。 月岡芳年の武者絵 大日本名将鑑 (歴史魂) 関連情報




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