お腹召しませ 商品

お腹召しませ 五郎治殿御始末 (新潮文庫)

武士の時代物は当時の生活の様子や信条がとても良く書かれていて物語の展開に引き込まれます。短編集で大変読みやすかった。文章も時代を伺わせ味がある表現でとてもl好感が持てます。難しい漢字もルビがあり成程こうゆう漢字かあ~と納得しながら一気に読みました程よい文庫本でした。他の時代劇物も読みたくなる気持ちにさせてくれました。 五郎治殿御始末 (新潮文庫) 関連情報

お腹召しませ お腹召しませ (中公文庫)

古くは、吉川英治、大仏次郎、山岡荘八、海音寺潮五郎、山本周五郎・・・etc・・・そのあとに続く池波正太郎、藤沢周平、司馬遼太郎などなど時代小説に名の残す作家を数え始めたらきりがなくなるが、浅田次郎も名を残す時代小説作家であることを本作を読み終わって確信した。江戸時代の江戸っ子が絶対に話していなかったような、ため口会話を平気で文中に書き込む新進女流時代物作家達に、浅田次郎の爪の垢でも飲ませたいと思いながら本書を読み終わった。時代物を久しぶりに読んだのだが、浅田次郎という作家の際立った才能と個性を堪能させてもらった。本書「お腹めしませ」は、さすが私の好きな作家である司馬遼太郎賞(第10回)を受賞した短編集である。私事ながら、かって腰の手術後、病室で辛さを紛らわすときに読んでいた本の中では、司馬遼太郎ではなく藤沢周平が一番癒してくれた経験がある。大昔のことなので病室のベットの枕元には、浅田次郎の本がなかったのを、本書を読み終わって本当に残念に思っている。 お腹召しませ (中公文庫) 関連情報

お腹召しませ お腹召しませ (中公文庫)

こういう「大衆風時代小説」と言うジャンルがなかったので、面白く感慨深かった。逆に言うと大衆風、時代小説風に馴染んだ人には物足りないのかも。どっか帰省とか旅先で、肩の力を抜いて読むのがいいですね。つまり武士を滑稽にマジメに書いたわけですが、彼自身が武士の末裔だからこそ、と言うような「身内ノリ」な気がしますね。「祖父に聞いた」と言う怪しげな内容なので中身は明治混乱期前後の武士について。誇りつつ、嘲りつつ、「泣く」ことはなかったけど何だか感慨深いです。13−19歳ぐらいの少年に読んで欲しいかなあ。「悲劇とは喜劇」シェイクスピアやチャプリンにも通じるノリです。 お腹召しませ (中公文庫) 関連情報




Loading...


ここを友達に教える