A列車で行こう
バンドが私の楽器だ、とはエリントンの有名な言葉。絵筆の代わりに5線譜で、空間のキャンバスに数多くの壮大な絵を描いた、空前絶後の20世紀アメリカを代表する作編曲家にしてピアニスト、デューク・エリントンの、主として1940年代前半の名演奏を集めた傑作集がこのCDだ。
スウィング時代を通じて一般的な人気には縁のなかったエリントンだが、この時代の彼のバンドは、クーティ、ビガード、ファン・ティゾール、ブラウンに始まりベン・ウェブスターそしてジャズ史上最大のベーシスト、ジミー・ブラントンまで擁していたのだ。
バンドのテーマ曲でもあった有名な1.を初め、いずれの曲もエリントン楽団を代表する名曲名演ばかりだ。
ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン+1
ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン+1についての感想。
このアルバムは既にLPレコードで所有していますが、凡そ30年も聞いてきたのでスクラッチノイズが酷くなり、CD購入待ちになっていました。心待ちにしていたアルバムを手にし、プレーヤーにセットして聞いてみた。CDの場合はLPと比較して音の線は細いものの、当然かもしれませんが、スクラッチノイズはまったくなく、ルイ・ベルソンのツーバスは変わらず迫力があり、音がしまって、身に迫るものがあった。私の中ではエリントンの愛聴アルバムの一つとなっています。ブラスは勿論のこと、とにかく、ドラムワークの迫力はものすごいの一言です。是非、聴いてみて下さい。お勧めします。私は、JAZZファンでもあり、オーディオファンの一人です。
デューク・エリントン
世界中のミュージシャンが敬愛するデューク・エリントン、
かの故武満徹が深く愛したその音楽・・・
だが全く意外な程、今まで日本では関連本・研究書の類が見られなかった。
この本は、日本初のデューク・エリントン研究本であり、
著者のデューク・エリントンに対する真摯な思いにあふれた好著である。
著者は、横浜が世界に誇るジャズの祭典「横浜ジャズプロムナード」の芸術監督を
長年務めている人物で博識で知られており、これ程適した著者もいないだろう。
特に付記されたデータは海外の研究本にもない程の詳しさで
日本のデューク・エリントン研究を切り開いたという意味で重要な一冊である。
ザ・ポピュラー・デューク・エリントン
スウィング・ガールズの「A列車でいこう」はこのアルバムのヴァージョンを元にしているという話を聞いたような気がしますが、どうなんでしょう?とかくD.エリントンの好きな人は「より古い音源」ほど良いと言いますが、このアルバムは晩年に近いものでは最高でしょう。とくに代表曲も網羅して音も良くてスウィング・ガールズで興味を持った方には文句無く大推薦します。本当にクセになりますよ。