吉田拓郎 THE BEST PENNY LANE
吉田拓郎のCDが、SHM-CDとして発売されたので、高音質で拓郎を聞いてみたいと思い購入しました。
高域、低域が伸びて、まあ確かに昔のアナログレコードよりは音質的には、気持ちが良いかなあと感じましたが、その分中域が引っ込んじゃって、ヴォーカルが聞こえにくい曲が、多々ありました。
私としては、拓郎の声が、バーンと張り出して聞ければと、期待して買っただけに少しがっかりです。
若い人で今更、拓郎を聞き始める人もいないでしょうけど、まあ買ってみようとか、ベスト盤を買おうと思っている人は、高いお金出してSHM-CD買う必要はないと思います。
ギター・チャプター/マイケル・ロメオ [VHS]
個人的に、Symphony Xの音楽自体は興味が持てませんでしたが、マイケル・ロメオの演奏には唖然とさせられました。「正確でクリーンな早弾き」という点では、世界の最高峰に位置するのではないでしょうか。技術的な点だけで言えば、現在のイングヴェイを遥かに凌いでいます。
限りなくクリーンに近い音質で全てを弾いているのも、印象的です。
ごまかしの一切無い、正確無比なプレイに自身が有るのでしょう。
ネオ・クラシカルのプレーヤーとしては、レガート系のフレーズを多用するのが少し変わっている点です。
唯一の問題点は、ハイレベル過ぎて自分の演奏に取り込めない点でした・・。
感傷旅行(韓国本)
彼女の新しい恋人は○○でした。その○○の部分に時代を感じます。が、今となっては、「女御、更衣、あまたさぶらふ中」にあって桐壺帝がたった一人の更衣を寵愛した、という源氏物語冒頭部の衝撃度に通じるものがある気がします。そういえば本作『感傷旅行』の作者は源氏物語が好きで、現代語訳等関連した著作を出していますよね。本書は短編集で、8作が収録されています。
表題作に関していえば、彼女はやや太めで決して美人ではありません(そういうイメージでいいですよね?)。まぁ独特な色気のようなものはあるようですが、美人ではないはずです。その彼女も三十路を大きく回り、美人ではない上に加えて容色の衰えを実感する年頃です。
彼女は第一線でバリバリ働いていて、自分を測る物差しは必ずしも見た目の美しさではなくても良い人です。でもこの年代って、体力的にも頭脳的にもやはり衰えが見え始める頃でもあるのです。だから不安を感じずにはいられません。
そんな彼女、有以子の不安感が、全体を通して漂っています。恋人とうまく行っていてもぬぐい去れません。そして……
失恋の痛手を紛らすためだけに、セックスをするような男、ヒロシが、実は一番良く彼女を見ていたりするのですから、難しいものですね。彼女は次は、現代のニートとでも付き合ってみればよいのではないでしょうか。