ニッポン式お勉強―伝統の「語呂合わせ」と「定番問題」 (角川SSC新書)
この本には、日本人の常識として身につけておきたいゴロ合わせと定番問題が満載されている(100以上)。つるかめ算、年齢算、n進法など「就活前になぜ教えてくれなかったの」というような問題も多い。「ひさかたの光のどけき春の日にしず心なく花の散るらむ」はもっとも好きな百人一首の歌であるが、枕詞「ひさかたの」「ちはやふる」は何にかかるかや、漢文の法則「鬼に会ったら返れ」など教養人として知っておきたいハウツーも多く収録されている。この本を座右に置いて繰り返し読めば、賢そうに見える人になるだろう。
フニオチ手帳
1ページに1つずつ、「腑に落ちない」と思うことが大きな文字で書かれています。
その下に、筆者がなぜ腑に落ちないと感じているかなどといった、数行のコメントがあります。
そのため、1ページ内の余白がかなり広くとられていて、
初見でコストパフォーマンスを考えた時に疑問符が付きそうになりました。
しかし読み進めると、思わず「あるある」とニヤけてしまうことの連続で、
余白があるが故に1ページにひとことという良いリズムが生まれ、その面白さに引き込まれてしまいました。
ふかわりょうといえば、「相手にダメージを与えるひとこと」を連発するあるあるネタでブレイクした芸人として有名ですが、
「フニオチ手帳」に関しても、言い換えれば「あるあるネタ」の集合です。
この本に書かれているネタは全て筆者が考えたものではないようですが、
さすがひとことネタのプロとして、独特の雰囲気を醸しています。
内容的には、世間を痛烈に批判しているものも多く混ざっていて、
実は笑えないんじゃないかと気づくような、考えさせられるネタも含まれています。
その点が、単なるあるあるネタとしてではなく、「フニオチ」の名を冠している所以でもあります。
ページ数こそ分厚く「辞典」のようですが、気軽に読み進められる点では、まさしく「手帳」です。
どうしてくれる!?店長1万人のクレーム対応術―37のトラブルから学ぶクレーム対応術
本屋にて何気ない感じで視線を動かすと強烈なインパクトに出会う。ヘタウマの蛭子の絵が気になりペラペラめくる。
そして内容は、なかなか参考になった。どんな会社でもクレームっていうのはあるだろう。クレームは時にして会社を成長させたりもするが理不尽な物も実に多い。
避けては通れないこの道をどうやっていくか?言葉のやりとりや相手をどのように納得させるか、させられるかのテクニックには読み物としておもしろくためになる。
一例にあげられたのがクレームをメモするといったところ。メモを取る。相手はメモを取っている姿で納得するとの記述はある意味テクニックである。演技でもいいのである。相手の気持ちを収めるのがまず第一のテクであるから。
自虐の詩 プレミアム・エディション [DVD]
主演女優の演技が目当てで本作を観たのだけれど、彼女の中学生時代を演じる岡珠希さん登場場面にも
次第に惹かれていくものを感じた。顔の造作は違うけれど、いつしか同一人物としてだぶってくる。堤
防で牛乳を飲みながら饅頭を食べたり、鞄を胸に抱えて登下校するといった台詞のない場面に、ヒロイ
ンであるゆきえさんのキャラクター性が一際にじみ出ているように感じ、それらが中谷さんの渾身の演
技とシンクロし感情を深く揺さぶられた。
中谷さんが劇中でふっと覗かせた笑顔は「キッド」という映画でチャップリンが見せてくれた無上の笑
顔を彷彿とさせた。それ以外にも印象に残る佇まいがたくさんあって、それだけでもこの映画を観るこ
とができて良かったと思う(海月の水槽を見つめる場面が一番のお気に入り)。
阿部寛さんのここまで寡黙な役どころは初めて見たが、その存在感に何度も唸った。
打姫 オバカミーコ 実写版 [DVD]
まれに見る良作!!?
「麻雀シネマ」と銘打たれてますが、麻雀知らなくても楽しめます。
原作(「近代麻雀」連載中)の楽しさを、そのままストレートにドラマで再現した感じ。
主人公ミーコのオバカさを小向さんが好演してます。
早くも続編の製作が決まった模様でそちらも期待大。
片山まさゆきファン、小向美奈子ファン双方にオススメです。