モテキDVD-BOX (5枚組)
マンガの映像化として、『モテキ』は近年稀にみる大成功例だと思う。
大根仁が脚本・演出を手掛けたことで、スタイリッシュで奇抜な語り口が原作のサブカル的世界観をさらに拡大するものになっていた。
マンガでは中だるみに感じられたストーリーも、かなり引き締まっていたし、作者が大根仁の演出を望んでたというから、なおさら文句のつけようがない。
『モテキ』は主人公・藤本がモテだしたことから始まる自意識の物語だ。
自意識過剰な僕は、「あ〜こんな心理状態あるかもしれない……」とへこんだりした。
作者の過剰な自意識がただの恋愛マンガにすることを許さなかったし、
定職もなく、彼女ができないからセックスもできず、肥えた劣等感と体で受け身に生きてきたアラサー
主人公・藤本の不快なまでの過剰な自意識が、物語を浮沈させる推進力となり、
ドラマではそこに大根仁の過剰な自意識も加わって、
見る人によっては情報量が多いわ、自分語りと自己完結を繰り返すわで吐き気のするような作品に仕上がっている。
このドラマが成功しているのは、キャスティングによるところも大きい。
森山未來は圧巻の演技力で自意識過剰な非モテ男・藤本を演じ切ったし、浮気に溺れる藤本の親友・島田が新井浩文ってのも納得。
ハマケンのオム先生も寒気のするほどドンピシャだった。
そして女性陣の素晴らしさ。1番女子度は高いであろう土井亜紀役の野波真帆。
中柴いつか役は、今最も輝いている女優の一人・満島ひかりの大当たり。
(原作ではラーメンか何か食いに行く小旅行のはずが、『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』のロケ地を回る
という設定に変えてんのが憎たらしい。普通なら原作者に怒られるようなやりたい放題な感じが、いちいち功を奏している)
そして、藤本の最愛の女性にして、小悪魔どころか魔性の女・小宮山夏樹役が松本莉緒。これもばっちり。
それにしても、会話の肯定できないくらいのマニアックさったらない。
「イースタン好きなんですか?」「フジロック以来観てないな〜」「それ、2008年ですよね?」
こんな会話が挟まれるドラマがどこにあるんだよ……それがいちいち分かる自分に嫌気がさす……。
ゴールデンボウル Vol.3 [VHS]
ボーリング対決の挑戦者として、中学時代の同級生(太宰)が芥川(金城武)の前に現れ、彼の過去が少しずつ明らかになってと、影の部分が描かれていきます。どこまでが本気かウソか、つかみ所のなかった芥川の話は本当の話で、愛に臆病な熱くなりきれない彼の理由も見えてきます。エンディングに向けて登場人物のからみや感情が加速していくかんじ。そしてみどころはやはり、芥川が友子(中学時代の同級生)に「幸せじゃないなら俺がさらってやる」と言うシーンでしょう!金城武ファンでなくとも、さらって欲しいーーーーー!!
セラフィータの子守唄(DVD付)(CCCD)
本業は女優の松本莉緒、CDデビュー作だがかなり「聞ける」内容。
ややハスキーな声質は心地よく、日常的な恋模様を少女チックなファンタジーに乗せ、奇をてらうことなくストレートに歌い上げる。
アコースティックな響きを重視した編曲、コーラスに似た声質の女性を起用し、ハーモニーがさりげなく彼女の声を生かしている。真面目な音作りに徹したAVEXに感謝したい。
「聞ける」し「また聞きたい」と思わせる小気味良さ。個人的には次はボサノバに挑戦して欲しいと思うのだが、これはファンの欲目であろうか。
ゴールデンボウル Vol.1 [VHS]
野島伸司の社会派的ドラマとは異なり、全編コメディタッチのドラマ。
星5つは甘いかなとは思いながらも、また見たい度で考えれば星5つ。いつも日テレ系はキャスティングがよくないと思う。今回は竹脇無我や標準語を話す鶴光とか。でもそれが気にならない程に金城武と黒木瞳のやりとりは見応えがある。
「世紀末の詩」での『サービスだぞ』『荒ぶる魂』という定番キーワード同様、この作品でも『イエース』『Woo〜、Ah』というのが必要不可欠な求めとなってしまう。
余談だが、野島伸司はつくづく童謡やナツメロが好きなんだなと思う。
Rio‐10.22.02.20‐―松本莉緒写真集
恵時代よりもかなり大人っぽくなっています。今回は水着有りで結構セクシーでした。私としては、もっと元気なナチュラルなリオちゃんでいて欲しいな~。ですが、とても美しい!!ファンは必携ですよ!!