戦闘少女 血の鉄仮面伝説 [DVD]
井口昇監督や西村喜廣監督の他作品をすでにご覧になっている方はわかると思いますが、表現に遠慮がありません。血みどろだったり、口からなにかが…だったりします。映倫の関係で多少制約のあった『ロボゲイシャ』以上に、徹底的です。主演がアイドル女優だからといってその姿勢は変わっていません。
ですが、3人のアイドル女優のファンも安心してみられるクオリティーと娯楽性を誇っています。なによりも、ユーモラス担当井口監督も血みどろ担当西村監督も、またアクション担当坂口拓監督も、演じているアイドル女優たちを決して見下すことなく真正面からぶつかっているのが画面から伝わります。
アイドル映画でこれだけ本気の画面がこれまであったでしょうか。
導入からエンディングまで、黒い笑いと赤い血と白い美少女がこれでもかと躍動します。買って観て損はないどころか、絶対お釣りが来ます。
覚醒愛奴 (Xコミックス)
成年コミックで自分の趣味嗜好に合うのはほとんど無いと思っていましたが、これはアタリでした。絵の上手い上手くないはわからないのでその評価は割愛します。
シチュエーションや設定は割とベタだと思いましたが、作者のエロへの考え方、姿勢にグッとくるものがありました。作品中に出てくるセリフに「顔責めはプライドの高い女性に最も効果の高いプレイである」、「拘束具や目隠し 猿ぐつわは肉体ではなく精神への責め具」というものがあります。これらのセリフに共感を覚える方や琴線に触れる方にはぜひオススメしたい一冊です。僕も激しくうなずきながら読みました。目隠し、猿ぐつわ(ボールギャグ、開口ギャグ)、鼻フック、貞操帯といったSM道具を使っている作品は珍しいのではないでしょうか?(特に後ろ二つ)
ただ、僕の守備範囲外であるショタ、女装や見ていて痛い描写もあるので全編ストライクというわけではありませんでしたが、逆にそちらに興味のある方には良いかもしれません。今後も期待しています。
東映ヒロインMAX Vol.7 (タツミムック)
須藤美羽こと杉本有美ちゃん目当てで購入。 いやスバラシイ、グラビア本ではないのでなんか写真は決して大きくないのだが、実にいい表情ばかり載っているのですよ。これは買って損なし。
ドビュッシー:ピアノ作品全集
ピアニストにも得手、不得手がある。いい音楽に出会いたければまずその演奏者を知ることが大事だろう。ベロフはドビュッシーの作品を楽譜に忠実に、そしてとても楽しく聞かせてくれる。ミケランジェリがオーケストラのようなカラーを紡ぎだす演奏家で、聞き手に緊張感を要求する演奏家だとすれば、ベロフはピアノ曲としての楽しさ、まるでPOPSやイージーリスニングのようにリラックスして聞ける。決して、いい加減という意味ではなく、ドビュッシーの音楽とはその時代のPOPSだったということだろう。NHKで彼のレッスンを見たことがあるが、作品の作られた時代や、背景などの解説もいれながら教えていた。ドビュッシーの研究家としても一流だ。
ストラヴィンスキー:春の祭典
コリン・デイヴィスはもともと端正な音楽をつくる指揮者であるが,決してきらびやかな音をつくるわけではないコンセルトヘボウというオーケストラとともに,派手ではないが実に色彩豊かな春祭をつくり出している。原始的な野性味はなくむしろ都会的な雰囲気が感じられる点は好みも分かれるところであろうが,その録音のすばらしさとともに春祭のベスト1として挙げたい演奏である。
この演奏は初出はLPであるが,LPを買って聴いたときには我が家の貧弱なステレオでもその録音のすばらしさが感じられ,特に第1部の10分38秒ティンパニの打撃は,脳天を揺さぶるほどの衝撃を受けたのを記憶している。CDになってむしろそのダイナミックさが失われた感は否めないが,当時録音の良さで評判だったショルティ+シカゴ響の春祭に勝るとも劣らぬすばらしいものであることは間違いない。
ペトルーシュカもやはりちょっと地味だが名演。