完訳 緋文字 (岩波文庫)
陰鬱で閉塞感漂う、ニューイングランドの清教徒コミュニティ。そこで起きた姦通事件と、緋文字と晒し台による辱め・・・。この重苦しい作品を理解するには、ホーソンの先祖についての予備知識を持っているといいかもしれません。
父方のホーソン家は、名家でありながら悪名も高い家柄です。先祖には、セイラムの魔女狩り裁判で判事を勤め、罪無き人々を牢獄や死に追いやった人もいます。また、クエーカー教徒を迫害し、土地を追った先祖もいます。ホーソンに魔女狩りに関する小説が多いのは、このためです。従来、この父方の先祖の存在が、ホーソンの作品世界に大きな影響を与えたと言われていました。
しかし、最近の研究で、母方のマニング家の存在も無視できないことがわかってきました。マニング家の中で、最初にアメリカに入植した当主が、実の姉妹二人と近親相姦を犯し、妻に告発されたのです。当主は裁判が始まる前に行方をくらまし、残された姉妹は、胸にIの緋文字(近親相姦を表すincest)をつけ、晒し台に立っています。
父方、母方の先祖が犯した罪過と向き合い、人間の心理を深く探究したホーソンだからこそ、書き上げることができたのが本作です。深く重い話なので、読んでいて大変ですが、掟に縛られた世界の中で繰り広げられる愛憎は、真に迫ります。
魔女狩り (岩波新書)
魔女狩りと対抗宗教改革との関連について丁寧に分かりやすく解説した好著。魔女狩りのような信じがたい暗黒世界が、背後にそれなりの<時代の理屈>をかかえていたということを教えてくれる。読後に、何かがすとんと胃の腑に落ちる思いがする一冊だ。
現代版 魔女の鉄槌
現代版「魔女の鉄槌」、今頃どうしてこんな題名の著書が世に出たのか分からないままに読んでみましたが、なかなか興味深い内容も書かれていて感心しました。
特にキリスト教や聖書に纏わる事柄に興味を抱いてしまいました。著者の推論的な書き方もありますが、歴史的背景描写がとても面白く、これまでになかった新たな興味を抱かせられました。
「イエス・キリストを殺したのはローマ人です」、とはっきりと記した著者の勇気に共鳴しました。
魔女狩りと現代のメディアを結びつけるのは少々滑稽なところもありますが、著者が訴えたい気持ちはこの著書でよく分かります。
この他にもいろいろな事柄が載っていて、今一度改めて考えさせられることもあります。
本題を気にせず、誰にも読んでいただきたい著書として推奨します。
どきどき魔女神判! 特典 お守り型携帯クリーナー「どき魔女、まほの開運お守り!」付き
エロゲーではなくお色気ゲームってとこでしょうか?
このノリがついていける人なら楽しめると思います。
テキストも色んなパロが入っていて全部分かる人はまず居ないでしょうが、
思わず微笑んでしまうものも多々あります。
逆パンダ探しやバトル勝ち抜きモード等のやり込み要素もあるので
思ったより長く楽しめそうです。
バトルシーンはアクション苦手な人は少し辛いかもしれません。
とてもじゃあないが神判モードは人前じゃあ出来ません(笑)。
お店で買うのもかなり勇気が要るのでアマゾンで買うのが吉かも。
魔女裁判 DVD-BOX
裁判員制度が始まって一年が経とうとしています。 おそらくこのまま裁判員制度は続き、一般の人が人を裁く場にいることが身近になっていくのでしょう。 いずれ定着してから本当にあるかも、と思わせるまさに近未来クライムサスペンス。 裁判員制度について物議を醸しているわけではなく、 真実を見極めることがいかに難しいか というテーマを裁判員制度を使って描いたサスペンスだと思います。 DVDだと連続して観られるので、テレビの印象よりもかなりスピーディーで面白いです。 カメラワーク、エフェクト効果や音楽がとてもスタイリッシュ。 多少酷い展開や若干無理矢理な部分もありますが、あくまで深夜枠の娯楽作品なので、そんな部分も逆にいいです。 生田斗真さんのファッションがかなりオシャレ。個性的な俳優さん、美女揃い。 また、テレビ放映ではなかったエンディングが一話毎に入るのですが、毎話違うBGMで、これがとてもセンスが良く印象的でした。
多分ですが…男性好みのドラマではないかと思います。 もちろん、 生田斗真さんファンの方にも、イケメンパラダイス以来のお調子者キャラで本領発揮の場面多数なので、かなりオススメだと思います。