事故で死んでしまった恋人(=
加瀬亮)が、ヒロイン(=
蒼井優)の夢の中に現れ、夢うつつ状態で現実世界と混和して来る様子は愉快で切ない。かみさんに逃げられた喪失感で戸惑う男(=
西島秀俊)が、唯一家に残された妻のブラジャーを着用することで不安感を中和するのもおもしろい。この3人がどう絡むのか→設定も再会もお見事! 深い喪失感が共通項。
三人とも好い味出してる。これで
加瀬亮君のファン?になりました。けれど、何と言っても優ちゃんがやっぱ巧いなぁ……
1年後という設定の第3話では、それまでとは打って変わって二人芝居の舞台演劇になっている。部屋の前で煮干しで手懐けるとそのまま住み着いてしまったクロネコ=温水さんと、優ちゃんの会話が超楽しい。ようやく立ち直れてよかったネ。ちなみにメイキングを見ると、カメラには写っていないのに舞台の前には三、四段の観客席が設えられていた。その凝り様にはびっくりだが、生演劇の緊張感を作り出すにはきっと必要だったんだよね。