アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [DVD]
最近のなんでもありのDVDを期待すると裏切られる。画像は白黒、音はモノラル。チャプター区切り無し。観客に迎合しない製作者の意図が非常にはっきり出ている。私は硬質の姿勢に共感。かえって小気味よさを感じた。
バッハの忠実な伝記というわけではない(のだろうと思う)し、音楽映画としてももう少し作りようはあるだろうけれど、バッハの生きた時代の空気、音楽職業人としての葛藤などが見られてとても興味深かった。
一歩ひいたアンナ・マグダレーナの、憧憬にも似たバッハへの愛情がバックボーンか。
バッハの好きな人ならば、この映画自体の好悪は別として一度は見て損の無い映画と思う。いまや古楽界の大御所、レオンハルトの若き日の雄姿も見もの。付属の解説書もなかなか読みごたえがある。
バッハの忠実な伝記というわけではない(のだろうと思う)し、音楽映画としてももう少し作りようはあるだろうけれど、バッハの生きた時代の空気、音楽職業人としての葛藤などが見られてとても興味深かった。
一歩ひいたアンナ・マグダレーナの、憧憬にも似たバッハへの愛情がバックボーンか。
バッハの好きな人ならば、この映画自体の好悪は別として一度は見て損の無い映画と思う。いまや古楽界の大御所、レオンハルトの若き日の雄姿も見もの。付属の解説書もなかなか読みごたえがある。
ヘンデル:フルート・ソナタ集 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル/SACD
これって音源はアナログ・マスターテープなのでしょうか?オリジナルのアナログマスターを、たんにAD変換しただけのCDやSACDでは、これほどのバランスの良さは期待できません。エソテリックが出したディスクですから、当然にもエソテリックのコンバーターやらクロック・ジェネレーターやらが当ディスクの製作に使われていることが強調されているのはあたりまえでしょうが、ここまでデジタル臭さのない見事なナチュラル感は、製作サイドの創り手=人間の努力とバランス感覚に負うところが大であると確信します。エンジニアの方々がこのディスクの製作をたんなる仕事としてでなく、自分がこうしたいと思うことに全力を傾注したからこその結果だと知らしめてくれるものが、当ディスクからは聴き取れます。
今もってデジタル・アレルギーの方々もおられるかと思いますが、そのような方にこそ、当ディスクはお勧めです。ただし、SACDプレーヤーはそれなりのクォリティーを確保しているものをお使いください。早いパッセージでブリュッヘンの指がブロックフレーテに強く当たったときの音や、息を吸い込む音がとてもリアルなのに、音楽自体はとてもおだやかで、最高級アナログプレーヤーとイコライザーアンプで聴くアナログLPから、スクラッチノイズを100パーセント取り除いた至福のヘンデルをお楽しみください。
今もってデジタル・アレルギーの方々もおられるかと思いますが、そのような方にこそ、当ディスクはお勧めです。ただし、SACDプレーヤーはそれなりのクォリティーを確保しているものをお使いください。早いパッセージでブリュッヘンの指がブロックフレーテに強く当たったときの音や、息を吸い込む音がとてもリアルなのに、音楽自体はとてもおだやかで、最高級アナログプレーヤーとイコライザーアンプで聴くアナログLPから、スクラッチノイズを100パーセント取り除いた至福のヘンデルをお楽しみください。
ヘンデル:チェンバロ作品集
このCDに付属している日本語の解説者はどこかの大学の先生らしいのですが,アスペレン使用の楽器をパスカル・タスキンと書いているのには笑ってしまいました。チェンバロ音楽の好きな人ならこのフランスの名器がタスカンと読むことぐらいはとっくの昔にご存知のはず。それはともかくこのCD自体はとても素晴らしいできです。アスペレンは本当のオリジナル楽器で演奏することが多いのでもごもごした音で録音されたものが多いのですが,これはマイケル・ジョンソン(どこかで聞いたような名前?)のコピー楽器を使用しているので音がシャキッとしています。「調子のよい鍛冶屋」も格調高く演奏されていて,やはり大御所の演奏は違うと思います。